箱谷真司2025年8月7日 18時40分32カ国・地域の学生らが集まった催しで、質疑応答をする大学生=2025年8月7日午後3時13分、大阪市此花区、箱谷真司撮影 大阪・関西万博で7日、アジアや欧米、アフリカなど32カ国・地域の大学生と高校生が集い、平和と人権について考える催しがあった。 約70人の学生らが4チームに分かれ、英語でプレゼンテーションを行った。今春ごろからオンライン会議を重ね、資料をつくるなどの準備を進めてきたという。 ある大学生のチームは、教育が平和や人権の尊重にどうつながるかをテーマに発表。宗教上の理由で、他の生徒と違う給食を食べたネパール人が、日本では「公平ではない」と指摘された事例があると紹介した。 また、日本とフィリピンの約200人の大学生・高校生に今年行った独自の意識調査について説明した。国籍や年齢、性別などに関係なく違いを認め合い共生する「インクルーシブ(包括性)」を意識して考えたり行動したりする情熱や一貫性について、日本の学生の方がやや低い結果が出たという。 それを踏まえ、オンラインも含めて国際交流を広く行ったり、外国語で「こんにちは」などの簡単なあいさつを覚えたりすることが重要ではないかと提案した。 日本福祉大4年の半田環さん(21)は「万博という大きな舞台で思いを発信できて、良い経験になった。準備を通じて海外の学生に日本の魅力を伝え、海外の文化や環境を知る機会になった」と話した。 高校生のチームでは、偏見や差別を助長しない方策として、「他人を傷つける言葉」への警告を表現したステッカーをスマートフォンの裏側に貼ることなどを提案した。 高校生チームの取りまとめ役を担った立命館大4年の円尾桃子さん(22)は「高校生がスピーキング力をつけ、他文化を理解する機会になったと思う」と話した。 自身については、アクセントなどのなまりによって他者への偏見を抱く「言語差別」に関する他チームの発表を聞き、「関心があった問題について改めて考えることができた」と振り返った。この記事を書いた人箱谷真司ネットワーク報道本部|大阪府庁専門・関心分野大阪・関西2025大阪・関西万博2025年4月13日に大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)が開幕しました。関連のニュースをまとめています。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月7日 (木)広島への原爆投下から80年日本の80兆円「我々のお金」日本人減少数、1年で90万人超8月6日 (水)コメ増産へ転換 首相が表明群馬・伊勢崎41.8度 最高更新甲子園開幕 夕方の開会式は初8月5日 (火)最低賃金、過去最高の6%増作業員死亡、20分間に4人がセ・リーグがDH制導入へ8月4日 (月)萩生田氏秘書を略式起訴へながら運転 増える重大事故JR東、平均7.1%値上げへトップニューストップページへロシア「来週にも米ロ首脳会談で原則合意」 トランプ氏2期目では初17:37東海道新幹線が運転再開 静岡で沿線火災18:00トランプ関税なぜ食い違い? 日本15%上乗せ「米国のミス」と主張15:18がん発見後も保釈に反対した検察 最高検「柔軟な対応が相当だった」16:08首里城火災から6年、よみがえった朱色の輝き 正殿の外観工事が終了17:00舞台「となりのトトロ」、英国でなぜヒット? メイとサツキの答えは12:00