「50年、100年経ても安全が大前提」 日航墜落40年で社長誓う

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増山祐史2025年8月12日 20時00分日航機が墜落した群馬・御巣鷹の尾根に立つ慰霊碑「昇魂之碑」に献花する、日本航空の鳥取三津子社長(右)=2025年8月12日午前11時57分、群馬県上野村、代表撮影 乗客・乗員520人が犠牲になった日本航空(JAL)のジャンボ機墜落事故から12日で40年となった。事故現場となった群馬県上野村の「慰霊の園」では、墜落時刻の午後6時56分に追悼式典が行われ、JALの鳥取三津子社長(60)らが黙禱(もくとう)を捧げ、空の安全を誓った。 鳥取社長は事故が起きた1985年に、後にJALと経営統合する日本エアシステム(JAS)の前身・東亜国内航空に客室乗務員(CA)として入社。昨年4月、CAとして初めてJALの社長に就任した。 事故発生日に機体が墜落した「御巣鷹の尾根」を登るのは昨年に続いて2度目。事故機には12人のCAが乗務し、全員が死亡した。鳥取社長は「最後までお客様のために責務を果たそうとしていた」と同僚への思いを語った。 JALでは昨年12月、運航の前日に機長らが社内規定の約3倍のアルコール値に相当する酒を飲んだが、規定値内だと装うよう口裏合わせをして運航したことが発覚。国土交通省への報告も遅れ、同社は業務改善勧告を受け、赤坂祐二会長は安全対策の最高責任者である「安全統括管理者」の職を解任された。 鳥取社長はこうした経緯にも触れ、「憤りと不信感を与えてしまった。50年経っても100年経っても安全が大前提であると深く刻み、お誓い申し上げたい」と話した。この記事を書いた人増山祐史東京社会部|国土交通省担当専門・関心分野運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月12日 (火)熊本で土砂災害や浸水相次ぐ日本の科学力、過去最低続く傷んだコードに発火リスク8月11日 (月)高校野球 広陵が出場辞退釜本邦茂さん死去 81歳住宅の解体費上昇8月10日 (日)長崎への原爆投下から80年米ロ首脳会談 15日に開催へアポロ13号船長 97歳で死去8月9日 (土)石破首相、続投を改めて表明関税食い違い「米が修正へ」チャットGPT 最新の5発表トップニューストップページへ新聞広告に書き殴った「遺族をわすれるな」 日航と作った空の安全5:01宝塚の同期亡くした黒木瞳さん、日航墜落現場に供えたスミレのブーケ17:00同居の妻を殺した疑いで92歳夫を逮捕 互いの病気などで将来悲観か18:23株価急上昇は「日本経済の実力以上」 NISAどうする?識者に聞く16:18日本と異なるドイツの1945年 私たちは安易に戦後を共有できない18:00戦死した父の無念を思う 古賀誠氏、「今の政治家」の歴史認識を危惧14:00