有料記事甲斐江里子2025年7月12日 9時00分ルッキズム どう向き合う 美容整形とも呼ばれる美容医療の利用率は、2024年の調査で男女ともに過去5年で最多になった。多くの現代人が「きれいになりたい」と思う背景に何があるのか。見た目で人を差別したり判断したりする「ルッキズム」とどう向き合えばいいのか。容姿へのこだわりについて研究する大村美菜子さんに聞いた。 ――見た目を気にしている人はどのくらいいるのでしょうか。 大学生と小学生を対象に行ったアンケートでは、大学生の86%、小学生の76%が「容姿が気になる」と回答しました。特に女性に限ると、どちらも約8割が自分の容姿を気にしていることがわかりました。 容姿へのこだわりが強い傾向を「醜形恐怖心性」と呼びます。鏡をずっと見ていて学校に行けなかったり、容姿のことでずっと悩んで眠れなかったり、日常生活に支障をきたす状態にまでなると「身体醜形症」という病名がつき、治療も必要になります。 ――なぜ多くの人が容姿を気にしているのでしょうか。 人間には元来、人からほめられたい、嫌われたくない、という承認欲求があります。容姿は人を判断する一つの材料となります。日本では特に人の目を気にする文化があります。 テレビや雑誌、広告などのメディアには、一般的に容姿が整っているとされる人が出ており、「きれいになりたい」という感情を刺激します。今の社会では、これまでの時代以上にこの感情を刺激する材料が多くあります。 かつてはマスメディアに出て…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月12日 (土)牛肉の対中輸出 再開へ協定最低賃金アップ 議論始まる熱中症 糖尿病なら特に注意7月11日 (金)米に「なめられてたまるか」外国人の免許切り替え厳格化水泳授業で小学生62人やけど7月10日 (木)参院選後の連立 どの政党と?自民・鶴保参院議員が謝罪消防団員、報酬「上納」続く7月9日 (水)米、日本に関税25%増える日本の中高年社員市街地のクマへの発砲可能にトップニューストップページへ日産、米工場でホンダ車の生産を検討 「関税」が破談後の距離縮める22:17ヒグマに襲われ新聞配達員が死亡、ハンターら周辺警戒 北海道福島町8:18マッコウクジラ「立ち寝」の貴重映像、奄美大島近海で撮影に成功8:00妻が殺害された部屋、借り続けて26年 「証拠を残し、現場検証を」6:00女性候補の声の高さ、日本では気にしない? 研究が示す無意識の偏見7:00万博理事が語る「寄り合い所帯」の課題 ロバート・キャンベルさん9:00