「軽トラ&軽バン」カラフルにする必要ある? スズキは新色2種追加 ボディーカラー急増のワケ

Wait 5 sec.

2025.07.12乗りものニュース編集部tags: スズキ, ダイハツ, ホンダ, 自動車2025年7月10日、スズキ「キャリイ」「エブリイ」にオシャレな新ボディカラーが2色追加されました。実用一辺倒のはずの軽トラが近年「カラフル化」しているのはなぜでしょうか。きっかけは「農業女子」に「個人事業主」? “軽トラ”がどんどんカラフルになるワケ 2025年7月10日、スズキは「キャリイ」「スーパーキャリイ」と「エブリイ」「エブリイワゴン」に、新たなボディカラーを2色追加しました。明るい色調の新色を追加することで、軽商用モデルをよりカラフルに楽しみたいというニーズに応えていきます。拡大画像新色「ツールオレンジ」が追加されたスズキ「キャリイ」のフロント周り(画像:スズキ) 今回追加されたのは、「ツールオレンジ」と「アイビーグリーンメタリック」の2色。ツールオレンジはやや彩度が低めな明るいオレンジ色で、写真からは力強い風合いも感じられます。一方、アイビーグリーンメタリックは緑がかったグレーメタリックでアウトドアシーンなどにもよくなじみそうな雰囲気です。 新色はキャリイ、スーパーキャリイ、エブリイワゴンの原則すべてのグレードと、エブリイの一部グレード選択可能とのことで、2種類ともスズキ初採用のカラーとなります。 軽トラックをはじめ、軽商用モデルのボディカラーといえば、白かシルバー系というのが長年の定番でした。しかし、近年は各社が積極的に“カラフルな軽商用車”のラインナップ拡充を進めています。 たとえばダイハツは2014年に実施した「ハイゼット トラック」のモデルチェンジから多色化を展開。このときには「農業女子」と呼ばれた人々の「白やシルバーだけでは寂しい」という意見を受けてカラーを増やしました。 また、ダイハツは過去の取材時、軽トラの利用シーンも作物を農協へ卸すだけでなく、たとえば有機野菜を売りにしたオシャレなレストランなどへ直接納品に行く、といったように多様化していることも指摘。スズキは農家の世代交代による価値観の変化を挙げました。こうしたことから、「オシャレな軽トラ」がますます求められているようです。 軽バンの分野では、2018年発売のホンダ「N-VAN」が多色展開を行い、新色の追加や整理などを細かく続け、2025年現在も計7色をラインナップ。バッテリーEVモデルの「N-VAN e:」ではツートンカラー計3色も選べます。 N-VANのカラー展開について、ホンダが発売当初に意識したのは“働き方の変容”でした。個人事業主であれば、仕事と休みの日とで使い方は一辺倒ではなく、ものを運ぶだけではない使いやすさを追求したとしていました。※ ※ ※ これまでは、比較的限られたユーザー層や用途に対する需要に特化してきた軽商用モデル。しかし、時代の移り変わりや価値観の変容、働き方のスタイルの多様化などが、その姿を着実に変化させているようです。【「チョコミント」みたいでカワイイ?】「こんな色あるのか!」なイマドキの軽トラたち(写真で見る)