戦後80年「戦争をしない」を続けるために:「国防」を本務とする自衛隊に敬意持たねば 民主主義の軍隊論

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戦後80年「戦争をしない」を続けるために毎日新聞 2025/7/17 14:03(最終更新 7/17 14:03) 有料記事 2590文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷浜口雄幸(右端)ら立憲民政党歴代総裁などの肖像写真を背にして座る井上寿一学習院大教授=東京都港区西新橋1で2024年4月9日午前11時25分、鈴木英生撮影 委員会「戦後80年――『戦争をしない』を続けるために」の座談会が今回最終回を迎えるにあたり、座長の井上寿一・学習院大教授から全体の議論を総括する寄稿をいただいた。司会を務めた前田浩智・毎日新聞主筆の後記とともにお伝えする。(全4回の4回です)第1回・「権威主義」に魅力 西側でも増えるなぜ第2回・傲慢な覇権国・米国に見える傷痕第3回・9条を損なってきた日本人の偽善性座談会のフル動画はこちらから座談会定例メンバー 5氏の経歴過去3回の座談会詳報石橋湛山の指摘 ウクライナ戦争、ガザ紛争が続くなかで、今度はイスラエルとイランの軍事衝突、アメリカのイラン攻撃が行われた。 80年前に終わった戦争と今日の戦争とを関連させて議論してきた4回の「戦後80年」座談会は、どのような結論を導き出したのか。 第一は「ネガティブリテラシー」の重要性である。 軍事紛争をめぐる情報洪水に溺れることなく、私たちは「曖昧さに耐える力」を身につけなければならない。 第二に事実上の軍隊=自衛隊を位置づけなおす必要がある。 自衛隊は戦争をしない国=日本の無用の長物ではない。 石橋湛山が指摘したように、「健全な軍隊は国家に必要」なのである。 災害派遣は国民の自衛隊に対する感謝の気持ちを強める。他方で自衛隊の本務は「国防」である。 「国防」を本務とする自衛隊への敬意を持たなくてはならない。希望的観測に賭けた対米開戦 第三は日米開戦の歴史の教訓である。日米の国力差がわかっていながら、希望的観測の積み重ねの果てに、「万が一の僥倖(ぎょうこう)」に賭けて、開戦に踏み切った。 このことから学ぶべきは、ポピュリズム(大衆迎合)に引きずられたり、感情や目先の損得に流されたりすることなく、国民が嫌がることであっても、長期的視点から決断する意思決定の責任を担う政治指導者が求められる。 第四は「覇権国不在」の時代においてどのように国際秩序を構築するかである。 アメリカの覇権の後退は中長期的な傾向として避けがたい。日本にとって米国以外の国との関係が重要になる。 しかし欧州諸国やグローバルサウスと比較して、米国の存…この記事は有料記事です。残り1700文字(全文2590文字)【前の記事】村上春樹氏の憲法観に共感「9条を損なってきた日本人の偽善性」関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>