2025.07.17乗りものニュース編集部tags: 03式中距離地対空誘導弾, ミサイル・砲, ミリタリー, 陸上自衛隊射程や射高の問題から日本国内では実弾射撃を行えません。 防衛省・統合幕僚監部は2025年7月15日、オーストラリア東岸クイーンズランド州で、陸上自衛隊の03式中距離地対空誘導弾(中SAM)の実弾射撃を実施したと発表。その様子を収めた動画も公開しました。拡大画像2025年7月14日にオーストラリア東岸クイーンズランド州のショールウォーターベイ演習場で行われた03式注SAMの実射の様子(画像:オーストラリア国防省)。 オーストラリアでは現在、米豪主催の多国間共同訓練「タリスマン・セイバー2025」が開催されています。8月4日まで行われるこの訓練にはアメリカ、オーストラリアのほかに日本、カナダ、フィジー、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、オランダ、ニュージランド、ノルウェー、パプアニューギニア、フィリピン、シンガポール、韓国、タイ、トンガおよびイギリスの計19か国3万5000人あまりの兵士が参加しており、陸海空のあらゆる領域でさまざまな演習が実施されています。 自衛隊の参加は、2015年以降6回目とのこと。今回は過去最大となる約1500名の自衛官と、艦艇3隻を含む各種アセットをもって参加しています。なお、宇宙作戦訓練および統合衛生訓練への参加が、今回、初となります。 03式中SAMは、クイーンズランド州ショールウォーターベイ演習場に展開。7月14日に、周辺空域を飛ぶ無人標的に対して発射され、オーストラリア軍をはじめとした各国の軍人も見学するなか、見事命中させています。 なお、陸上自衛隊では今回の03式中SAMだけでなく、12式地対艦誘導弾の実射も行う予定です。【次ページ】【見えた?】命中した煙まで捉えた国産ミサイル実射の様子(動画で見る)【ミサイルの形ちがう!】米国で実施!「中SAM改善型」の準備~射撃まで(写真)