有料記事茶井祐輝 西崎啓太朗2025年7月17日 13時00分 36人が亡くなり、32人が重軽傷を負った京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件から18日で6年になる。京都地裁で死刑判決を受け、大阪高裁に控訴した青葉真司死刑囚(47)は今年1月、控訴を取り下げた。だが、弁護人が無効を申し立てた。遺族は今後の行方を見守っている。 石田奈央美さん(当時49)はあの日、第1スタジオにいて亡くなった。京アニで色彩設計を担当。京アニの代表作「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」や「氷菓」を手がけた。石田奈央美さんの母は仏壇にご飯やお茶、お水のお供えを欠かさない=2025年6月16日午後0時11分、京都市伏見区、茶井祐輝撮影 一緒に暮らしていた母(84)は今も、仏壇にご飯やお茶を欠かさない。「火事に巻き込まれて熱かったろうに」と水も供える。「毎日、あの子にお弁当を作っていたのが、仏さんにあげるようになるなんて」 京都地裁で公判が始まったのは、事件から4年がたった23年9月。その1カ月前、公判を待ち望んでいた夫が亡くなった。 24年1月に死刑判決を聞いたとき、母は複雑な気持ちだった。「死刑になったとしても娘はかえってこないから」。今年1月に控訴を取り下げたと聞いたときも、その気持ちは変わらなかった。 弁護人による控訴取り下げ無効の申し立てには、死刑囚と弁護人の考えが違っていてどうなっているのかと思った。判決が確定するのか、裁判が再開されるのか。「ややこしいことになった」 青葉死刑囚は京都地裁の公判…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人西崎啓太朗ネットワーク報道本部|大阪駐在専門・関心分野移民、難民、宗教、災害、中東地域京都アニメーション放火殺人事件2019年7月18日、京都市の京都アニメーション第1スタジオが放火され、36人が死亡しました。京都地裁は2024年、青葉真司被告に死刑判決を言い渡しました。関連ニュースをお伝えします。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月17日 (木)アステラス社員に実刑判決ローマ字のつづり方変更へ芥川賞と直木賞、該当作なし7月16日 (水)銀行情報を不正持ち出し日産 追浜工場で車両生産終了3歳女児の放置死から5年7月15日 (火)自公、過半数は困難かインスタアカウント削除命令東海道新幹線が豪雨対策7月14日 (月)胎児減らす手術 進む臨床研究夏の国内宿泊旅費 過去最高比例 主戦場はショート動画トップニューストップページへ国立公園内に違法な昆虫採集わな、警告も無視 環境省が奄美署に通報10:18神奈川県警巡査長と住吉会系組員ら逮捕 社長への面会を強要疑い10:00「農林水産予算を10倍?」野田氏を批判した小泉氏のXは「誤り」12:28ストリートビューに残る両親の愛 2人がくれたスター俳優との縁10:00受験で有利?100万円の講座も 「体験」ブームに考えた格差と競争10:00高知の海岸で息絶えたアオウミガメの脚には… 1千キロ先で産卵記録11:18