「不利益な事実隠す意図」福井再審無罪判決、捜査の不公正厳しく批判

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有料記事荻原千明2025年7月18日 20時41分前川彰司さんの再審判決公判が開かれた名古屋高裁金沢支部の法廷。中央上は増田啓祐裁判長=2025年7月18日午後2時、金沢市、代表撮影 新たに開示された証拠がまた、有罪の柱を崩した。39年前の福井・女子中学生殺害事件。名古屋高裁金沢支部が18日に言い渡した再審の判決は、捜査の不公正を厳しく批判するものだった。 福井・女子中学生殺害事件から39年。新たな証拠をもとにした再審の判決で名古屋高裁金沢支部は18日、前川彰司さん(60)を犯人とした捜査と公判を「不正」「不当」と批判した。 「検察、警察のみならず、刑事司法全体に対する信頼を揺るがせかねない深刻なものである」 増田啓祐裁判長は法廷でこう述べて、3時間を超えた判決の言い渡しを締めくくった。捜査側に対する警告の強さは、昨年10月の再審開始決定を上回る言いぶりだった。警察と検察 それぞれの問題点 まず問題視したのは「犯人は前川だ」という知人男性に対する、警察の姿勢だ。覚醒剤事件などで逮捕されていた男性は、知人との面会や手紙で、殺人事件の情報と引き換えに量刑の軽減や保釈を得ようとしていた。 警察は当初「信用できない」…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月18日 (金)セブン&アイへの買収案撤回警察の取り調べ 違法と認定ヒグマと人 危険な距離7月17日 (木)アステラス社員に実刑判決ローマ字のつづり方変更へ芥川賞と直木賞、該当作なし7月16日 (水)銀行情報を不正持ち出し日産 追浜工場で車両生産終了3歳女児の放置死から5年7月15日 (火)自公、過半数は困難かインスタアカウント削除命令東海道新幹線が豪雨対策トップニューストップページへ自公も共産も少しずつ譲り合い…「対立」乗り越えた、ある議会の熟議18:00参院選最終盤、遊説低調な石破首相 「回ると票が減る」透ける不人気19:44首相、米財務長官と会談 参院選次第で関税協議は停滞の可能性も20:00中国人留学生には「1千万円」の優遇?広がる言説は「ミスリード」20:00新聞配達員を襲ったヒグマ、4年前にも人を襲撃か? DNAが一致19:20ハンターに向かうヒグマ 住宅地の林の中、距離5メートルで発砲15:35