有料記事山田暢史 上地一姫 中野浩至2025年7月19日 8時00分 参院選(20日投開票)で物価高対策や外国人政策に関心が集まるなか、多くが語られないままになっている問題がある。「多数派の意見ばかりに目が行っていませんか」……。選挙が終盤になるにつれ、当事者たちはそんな懸念を抱いている。農家だけじゃなく漁師も 「同じ一次産業なのに」。漁師歴20年を超える福岡県宗像市の権田幸祐さん(41)はため息をつく。昨夏からの「令和の米騒動」をきっかけに、今回の参院選では農家に対する所得補償のあり方が注目されるが、漁業は置き去りになっていると感じる。海岸でゴミの回収をする権田幸祐さん=一般社団法人シーソンズ提供 温暖化による水温上昇などの影響で、全国的に海洋漁業による漁獲量は減少。水産庁によると、2024年は10年前の8割ほどだった。権田さんが好漁場で知られる玄界灘で漁をしても、サバやアジに加え、高級魚のトラフグの水揚げも減っているという。 海に捨てられたペットボトルやポリ袋、漁具などのゴミ問題も収入に直結する。海洋生物などに悪影響なだけでなく、漁具や船のスクリューなどに絡めばその日の漁はできないし、故障にもつながりかねない。 身近な海を守る取り組みを進めようと、21年には地域の若手漁師らと一般社団法人シーソンズを設立。海岸でゴミ回収に取り組み、将来は、しけ時などの漁業者の新たな収入源につなげたいと構想する。権田さんは「収入につながれば、漁業者がゴミを競って取る。環境にも漁師にもプラスになるはずだ」と話す。海岸の清掃で集まったゴミで軽トラックが満杯になった=一般社団法人シーソンズ提供 国には、回収したゴミを国が買い取るような制度の創設や海洋ゴミをめぐる法整備などを望んでいる。若年女性の支援を続ける団体幹部や、国会で話題になった高額療養費制度を使う患者にも話を聞きました。若年女性の支援を 女性の社会参画を進め、平和…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人山田暢史東京社会部|メディア担当専門・関心分野農林水産業、食、武道、災害上地一姫東京社会部専門・関心分野沖縄・平和参院選20252025年7月3日(木)公示、7月20日(日)投開票の参議院選挙に関するニュースをお届けします。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月19日 (土)39年前の殺人事件で再審無罪住宅地でヒグマ駆除関東甲信など梅雨明け7月18日 (金)セブン&アイへの買収案撤回警察の取り調べ 違法と認定ヒグマと人 危険な距離7月17日 (木)アステラス社員に実刑判決ローマ字のつづり方変更へ芥川賞と直木賞、該当作なし7月16日 (水)銀行情報を不正持ち出し日産 追浜工場で車両生産終了3歳女児の放置死から5年トップニューストップページへ運動部顧問が生徒に「腐ったミカン」 三重の私立高がパワハラ認定7:00息子の自宅介護30年超、「今年いっぱいで区切り」81歳の母の覚悟8:00建設遅れ、費用不払い…大使が語った「反省」 万博ネパール館が開館7:00外国人を受け入れるということは ロシア出身の関西人が問う覚悟21:00選挙終われば主権者は議員の「奴隷」? 政治を手から離さないために7:00ドジャース黄金期の意外なきっかけ 「悪の帝国」との批判にも球団は6:00