毎日新聞 2025/7/13 09:45(最終更新 7/13 09:45) 980文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「One Day, I Will(おとなになったら)」プロジェクトを進めるフランス人写真家のヴァンサン・トレモーさん=大阪市此花区の大阪・関西万博会場で2025年7月2日午後5時0分、矢追健介撮影 「おとなになったら何になりたい?」――。大阪・関西万博の国連パビリオンで、ちょっと変わった展示会があった。人道危機に見舞われた国で、将来なりたいものの格好をした子どもたちの写真展だ。兵士や医師、大工、弁護士……。各国で起きた戦争や疫病、災害の影響や、未来への希望がうかがえた。そして、大人たちが果たすべき責務も。 フランス人写真家のヴァンサン・トレモーさんは、2014年から「One Day, I Will(おとなになったら)」プロジェクトを始めた。人道危機に陥ったアフリカや中東など20カ国以上を訪れ、1000人以上の写真を撮ってきた。子どもたちは身の回りにあるものだけを使って将来の姿を表現する。「子どもの成育環境が彼らの将来への願いにどう影響を与えているか。私は人々に内省を促したい」Advertisement兵士になりたいと語るコンゴ民主共和国の少年の写真=大阪市此花区の大阪・関西万博会場で2025年7月2日午後5時2分、矢追健介撮影 写真展は国連人道問題調整事務所(OCHA)が主催し、公文教育研究会が協賛。会場には11枚のポートレートが大きなパネルで展示され、子どものメッセージもある。アフリカ中部のコンゴ民主共和国に住む12歳の少年は、木製の銃を持つ。20年以上にわたって紛争や貧困などに直面するコンゴで、少年は12回も村を逃げた経験があり、誰も守ってくれず安心できないという。戦争は好きではないが「みんなを守るために兵士になりたい」と語る。また、西アフリカ・シエラレオネ共和国の14歳の少年は、家族がエボラ出血熱で亡くなる中、一人生き延びた。命を救ってくれた医師の背中を目指す。なりたいものに身をやつした子どもたちの写真が並ぶ。貧困の中にあってサンタクロースになりたいという子どもも(右)=大阪市此花区の大阪・関西万博会場で2025年7月2日午後5時4分、矢追健介撮影 2024年の能登半島地震で被災した子どもの写真もあった。人命救助をする姿を見て消防士を志す少年や、家を直して他人を助ける大工の姿に「災害で怖い思いをしなくてすむように、強くてカラフルな家を作りたい」という8歳の少女も。 戦争や紛争、自然災害、伝染病によって深刻な影響を受けた悲劇的な場所であっても、そこには夢見る子どもたちがいる。トレモーさんは「未来へのビジョンを持つ子どもたちとの出会いは、まるで津波の後に小さな桜の木を見つけるようなものだった。私が希望を抱けるのは、困難な環境の中に美しさを見出しているからでもある」と話す。「私たち大人は子どもたちの夢を可能にするために全力を尽くさなければならない。なぜなら、彼らこそが、私たちにとってもポジティブでより革新的な未来社会を築いてくれる存在だからだ」【矢追健介】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>