「平和とは?」を考えた生徒 ウクライナのバレエダンサーに聞いたら

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稲葉有紗2025年7月13日 10時45分アンナ・ストイアノヴァさん(左)とザック・ティズウェルさん=2025年7月3日午後0時6分、大和市大和南2丁目、稲葉有紗撮影 【神奈川】芸術を通して平和を考えようと、プロのダンサーであるウクライナ避難民らによるバレエの公演が3日、大和市立光丘中学校で開かれた。 同校の体育館ステージに登場したのは、ウクライナ国立オデーサ歌劇場のマラ・ヴァレリアさんとイザベラ・アンナさん、グランド・キエフ・バレエのアンナ・ストイアノヴァさんとザック・ティズウェルさんの4人。ウクライナの歌手が歌う「戦争」を題材とした「One Nation Under Love」など5曲を披露した。ティズウェルさんが軽々とストイアノヴァさんを持ち上げると、大きな拍手が湧いた。アンナさんらが前列とハイタッチをすると、生徒らから満面の笑みがこぼれた。 バレリーナを目指しているという1年生の女子生徒は「昨日の夜は楽しみでなかなか眠れなかった。しゃべらなくても表情と体の動きから喜びや悲しみが伝わってきた」と興奮気味に話した。 4人によるバレエの基本レッスンも行われた。ティズウェルさんが「僕のまねをしてみて」と空中で一回転を見せると、「できないって」と会場が笑いの渦に包まれた。 公演を企画したのは、モスクワ音楽院出身の同校の音楽教諭、平石孝太さん(53)。「踊りや音楽だけで感情を表現するバレエの壮大さに触れて欲しい」との願いに加え「ダンサーの表現には、今のウクライナで経験したこと、感じたことが込められている。それを理解するには、ロシアとウクライナの紛争について勉強しないといけない」との考えもあった。 生徒たちは「総合的な学習の時間」で数カ月にわたり「平和」を考えてきた。ウクライナについて調べたグループもあったという。 生徒によるインタビューでは、3年生の女子生徒が「平和とは何だと思いますか」と問うた。ストイアノヴァさんは迷うことなく、「日常生活で何も心配しなくていい人生」と答えた。 3年前にキーウから避難してきたヴァレリアさんは「子どもたちの楽しそうな顔をみて、本当に元気が出た」と笑顔をみせ、こう言葉を続けた。 「今の世界で何かを計画するのはとても難しい。戦争が終わることをただただ願っている」【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人稲葉有紗横浜総局|神奈川県警担当専門・関心分野事件事故、ウクライナ情勢ウクライナ情勢2022年2月24日、ロシアがウクライナへの侵攻を開始しました。国際社会の動きや、現地の様子などのニュースをお伝えします。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月13日 (日)楽天 ふるさと納税めぐり提訴ネット証券、半額補償を検討略称「民主党」 また同じに7月12日 (土)牛肉の対中輸出 再開へ協定最低賃金アップ 議論始まる熱中症 糖尿病なら特に注意7月11日 (金)米に「なめられてたまるか」外国人の免許切り替え厳格化水泳授業で小学生62人やけど7月10日 (木)参院選後の連立 どの政党と?自民・鶴保参院議員が謝罪消防団員、報酬「上納」続くトップニューストップページへトランプ大統領、EUとメキシコに関税30%表明 8月1日から23:32石破首相「ルビオ長官来日中」、参院選演説で誤る 過去の予定意識か5:30AIは知性のジャンクフード 効率は思考を浅くする NYTコラム9:00千葉市でマンション火災、2遺体見つかる 10代の姉妹と連絡取れず10:16夫婦のときに感じる扶養のメリット、女性が「おひとりさま」になると6:00イタリア館は5時間待ち、市民参加は後退? 万博研究者とあるく会場9:00