南野陽子さん「自分の曲は大好き」 40周年記念レコード発売

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デビュー40周年を迎えた歌手の南野陽子さん=東京都港区で2025年6月18日、河慧琳撮影 歌手デビュー40周年を迎えた南野陽子さんが、過去のシングル曲から近年発表した新曲までをまとめた3枚組みレコード「Yoko Minamino 40th Anniversary Records」を23日にリリースする。7月末から記念のコンサートツアーも始まる。アイドル「ナンノ」で大人気に 南野さんは1985年、シングル「恥ずかしすぎて」で歌手デビューした。アイドル歌手として「はいからさんが通る」「秋からも、そばにいて」などヒット曲を連発し、「ナンノ」の愛称で親しまれ、音楽番組やCMに引っ張りだこになった。Advertisement 俳優としても活躍し、映画「スケバン刑事」では主題歌「楽園のDoor」を担当すると同時に、主人公・麻宮サキ役を演じた。90年代以降は活動の主体を俳優業に移したが、周年に合わせて新曲をリリースしたり、ライブを開催したりしている。丁寧に作られた曲は「本物」デビュー40周年の記念レコードを発売し、コンサートツアーを行う歌手の南野陽子さん=東京都港区で2025年6月18日、河慧琳撮影 自らの楽曲について「大好き」と即答する。 「自分の歌がやっぱりすごく好きなので、しょっちゅう聴いています。自画自賛しますよ。この曲いいよね、と。本当にいまだによく聴くし、大好きですから」 笑いを交えながら、こう言い切った。その上でアイドル歌手時代の楽曲は、作詞や作曲などその道のプロが手がけた「本物」と自信を持って語る。 「80年代の香りやテイストはあるけど、聴いていられないみたいな古さはない。丁寧に作られたもので、楽器そのものの味もあるし、演奏する人のセンスもあるし、音にも個性がでている。本物を知るという意味では割と高得点をいただける作品になっているんじゃないかな」ファンと歩んだ40年「自分の曲が大好き」という歌手の南野陽子さん=東京都港区で2025年6月18日、河慧琳撮影 27日から始まるコンサートツアーではアイドル時代の衣装を再現して着用する。 「30周年(記念コンサート)の時は『初恋の歌をフリフリの衣装で歌うことはもうできないです。やりません』って言ったんですけどね。そこからさらに10年もたつと羞恥心は全部なくなり、ずうずうしくなり、恋ってなんだっけ?というくらいになり、そこをぶっ飛ばせる時間が40年なんですよ」 公演を前に、わくわく感が高まっている。 「ご褒美みたいな、休日みたいな、仲間をホームパーティーにお招きする気持ち」 さらに、40年間共に歩み、共に年齢を重ねてきたファンにも思いを寄せる。 「もうじき定年だとか、上司と部下の板挟みだとか、家では家族に対して威厳ある態度でいなければとか、逆に居場所がないなっていう人も、ライブに来たら全て忘れて、『この曲、懐かしいな』『(当時)俺、野球部だったよ』って、肩肘張らず等身大(の姿)で楽しめる時間になってほしい」 40周年記念コンサート「YOKO MINAMINO 40th Anniversary ~ALL singles~“楽園のDoor”」は7月27日~9月21日、東京や大阪、福岡など5都市8公演を予定している。【河慧琳】