有料記事細沢礼輝2025年7月14日 7時00分 相次ぐ記録的な大雨を受け、「雨に弱い」とされる東海道新幹線の運転規制の基準が変わった。24時間連続の降雨量から、降り始めからの影響を正確に反映できるように線路を支える盛り土内の水分量を示す指標に切り替えた。弱点の克服のため、JR東海の研究施設では、国内で未経験の豪雨を見据えた実験も続く。 東京と新大阪を結ぶ東海道新幹線は、沿線の59カ所に設けた雨量計の観測データをもとに、「時雨量」(1時間)、「連続降雨量」(24時間)、「10分間雨量」の三つの指標を組み合わせて、徐行や運転見合わせなどの判断基準に用いてきた。このうち、連続降雨量に代えて6月から導入した「土壌雨量」は、降った雨が土壌に水分としてどれだけとどまっているかを示す指標で、気象庁が土砂災害警戒情報などの判断基準とする指標と同じ計算式を利用する。東海道新幹線の盛り土におけるモニタリング(イメージ) JR東海によると、土壌雨量は雨量計ごとに規制値を設けるため、きめ細かく運転規制を判断できる。短時間の集中豪雨では連続降雨量に比べて運転再開が早まることも考えられ、過去5年間の雨量データで試算すると、運転規制は短くなる傾向がみられたという。また、最近目立つ24時間以上降り続くケースでも盛り土への影響を適切に評価でき、安全確保に役立つという。 今回、取材に入った東海道新幹線の研究施設では、1時間あたり200mmの大雨を再現できる装置などがありました。記事の後半では、研究施設内を撮影した動画をアップしています。1964年開業、特有な線路構造 JR東海が熱心に雨対策に取…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人細沢礼輝東京社会部|鉄道担当専門・関心分野鉄道を中心とした運輸部門こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月14日 (月)胎児減らす手術 進む臨床研究夏の国内宿泊旅費 過去最高比例 主戦場はショート動画7月13日 (日)楽天 ふるさと納税めぐり提訴ネット証券、半額補償を検討略称「民主党」 また同じに7月12日 (土)牛肉の対中輸出 再開へ協定最低賃金アップ 議論始まる熱中症 糖尿病なら特に注意7月11日 (金)米に「なめられてたまるか」外国人の免許切り替え厳格化水泳授業で小学生62人やけどトップニューストップページへ台風5号、14日に関東・東北接近へ 朝の通勤時に雨風強まる恐れ18:04転職市場 中高年人材に「民」も「官」も熱視線 でも大企業出身は…7:00遺族のそばで歩み続けた元刑事 時効廃止を後押しした「見えない力」6:00ハンガリーで新興野党が支持率首位 44歳党首が強権的な政権に対抗23:40「雨に弱い」返上へ東海道新幹線の基準変更 未知の豪雨も見据え実験7:00草履にスリッパ、土足… 学校の上履き事情に識者「地域文化を反映」6:30