多様な人の声、届く社会に ジェンダーギャップ、マンガで啓発 三重

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毎日新聞 2025/7/14 08:15(最終更新 7/14 08:15) 1335文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ジェンダーギャップをテーマにした漫画のパネルを掲げるフレンテみえの職員たち。右端が宮田真樹さん=津市の県文化会館で2025年7月3日午後1時16分、長谷山寧音撮影 男女間のさまざまな格差を示す言葉「ジェンダーギャップ」――。三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」(津市)が、ジェンダーギャップに関するエピソードを募集して漫画にし、ウェブサイトで公開したり、パネルを無料で貸し出したりする啓発活動に取り組んでいる。 社会に根付く性別への固定観念・思い込みについて考えるきっかけにしたいと、2023年の夏に企画をスタート。24年5~8月に公募すると、20~60代の人たちから31本のエピソードが寄せられた。その9割が女性だ。Advertisement 内容は職場や家庭、学生時代の思い出などさまざま。夫が育休を取れず育児のため会社をやめた女性や、人工知能(AI)を使った仕事を希望すると「女子はそんな難しい仕事をしなくていい」と言われた大学生――など身近でありがちな話が多い。 これらを組み合わせて6本に練り上げ、県内の大学や高校の漫画サークル・愛好家らに漫画化を委託した。そこには若者に漫画制作を通じてジェンダーギャップを身近に感じてもらう狙いもあった。 企画した宮田真樹(なおき)さん(43)は「人生のいろいろなステージで誰しも感じること。ジェンダー問題の根本には、小さい頃にこういう経験をしたという『刷り込み』が多いように感じる」と話す。 県民の意識はどうか。県は今年3月、18歳以上の県内在住3000人を対象に「男女共同参画とジェンダーギャップに関する県民意識調査」を実施した。 それによると、性別による役割分担があると「感じている」「やや感じている」と答えた割合の合計は、「家庭」73・2%▽「職場」61・5%▽「政治」60・9%▽「学校」29・8%――だった。中でも、「政治」の役割分担に関して「納得している」と答えた人は最低の11・7%にとどまった。 また、家事などの役割分担では「ほとんど妻がしている」「妻も中心だが夫もする」を合わせると86・3%、同様に育児が65・3%。理由は「特に決めたわけではないがなんとなく」が一番多かった。女性が離職せずに働くために必要なこととしては「保育所や学童保育など子供を預けられる環境の整備」と回答した人が全体の66・9%に上った。 一方、「地域からジェンダー平等研究会」が発表した25年の「都道府県ジェンダーギャップ指数」で三重は、「行政」28位▽「政治」10位▽「教育」11位▽「経済」46位――だった。経済では、就業率の男女差やフルタイムの仕事に従事する男女比、賃金格差といった問題が浮き彫りになった。 今回の参院選で、自民党は女性の経済的自立と働きやすい環境の実現を掲げ、国政における党の女性議員の割合を33年までに30%へ引き上げると公約でうたう。立憲民主党もまた、同一価値労働同一賃金の法定化や正規雇用化、女性役員登用の目標引き上げで男女の経済的格差を解消すると訴えている。 漫画を読んだ県民からは「根強く残っている地域の問題をなんとかしなければいけない」との声も寄せられているそう。宮田さんも「ジェンダーを巡る問題意識を持っている方、ハラスメントがなくなり仕事しやすい環境を作ってくれるような議員がいい。男中心ではなく、多様な人たちの声が届くようになってほしい」と期待している。【長谷山寧音】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>