獣医師たちを被災地派遣、災害時も動物守る 広がる「VMAT」

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有料記事太田匡彦2025年7月16日 11時30分熊本地震で被災した犬を診療する福岡VMATのメンバー=2016年4月、船津敏弘さん提供フォーラム ペットと災害③ 地震や豪雨、山火事など、かたちは様々ながら、毎年のようにどこかで大きな災害が起きています。そんななか、行政や獣医師、動物愛護団体は、ペットと飼い主への対応を、どう現実に合ったものに更新しているのでしょうか。まずは災害派遣獣医療チーム「福岡VMAT」の活動を取材しました。災害発生から48時間以内に活動開始 熊本地震の本震が発生した翌日、2016年4月17日の夕方、獣医師・船津敏弘さんの姿が熊本県庁にあった。福岡県内の獣医師らで構成される災害派遣獣医療チーム「福岡VMAT」の先遣隊として現地調査にあたるためだった。 福岡VMATはその3年前に発足していた。東京出張中に東日本大震災にあい、福島県内で動物救護ボランティアに携わった船津さんの発案だった。 「被災地では地域の獣医療も大きなダメージを受ける。一方で、医薬品や療法食が不足したり、ライフラインが止まったりして体調を悪くする動物も出てくる。飼い主への支援も含め、被災地の外から獣医療を提供する仕組みが必要だと考えました」と船津さんは振り返る。 東日本大震災の被災地から戻った船津さんは、大規模災害の発生から48時間以内に活動を開始できる実動部隊の設立を模索し始める。福岡県獣医師会の理事会を説得するとともに、米国や欧州の取り組みも参考にして、13年6月、日本で初めてのVMATが福岡に立ち上がった。 同時に、空いている入院室を…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人太田匡彦文化部専門・関心分野ペット、動物、アニマルウェルフェアこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月16日 (水)銀行情報を不正持ち出し日産 追浜工場で車両生産終了3歳女児の放置死から5年7月15日 (火)自公、過半数は困難かインスタアカウント削除命令東海道新幹線が豪雨対策7月14日 (月)胎児減らす手術 進む臨床研究夏の国内宿泊旅費 過去最高比例 主戦場はショート動画7月13日 (日)楽天 ふるさと納税めぐり提訴ネット証券、半額補償を検討略称「民主党」 また同じにトップニューストップページへ「日本は分岐点」欧州研究者が懸念、排斥の声に穏健保守が崩れるとき5:00ドジャース大谷翔平「特別なオールスター」 本塁打性の大ファウルも11:44飼い犬食べるヒグマ 変わる人との距離 知床、40年「奇跡的」でも11:00トランプ大統領派遣のロサンゼルス州兵、2千人が撤収へ 国防総省11:43「いいね」押さないこともリテラシー 選挙中、SNSと向き合う意義11:30「お手紙ごっこ」につづられた娘の心、母の後悔 その日は突然に10:00