AmazonがAIベースの統合開発環境「Kiro」を発表しました。AIを利用し、開発者の生産性を飛躍的に向上させることを目指すもので、AIスタートアップや大手IT企業が激しく競争しているAIツール市場に、Amazonも本格参戦することになります。Kiroは、Microsoft支援の「Code OSS」(VSCodeのフォーク)をベースに構築されています。注目の機能は、IDE内に要件仕様を直接埋め込み、AIエージェントがより的確なコードを生成することができる「Kiro Specs」や、ファイル保存や作成・削除などのイベントに応じて、AIタスクが自動実行される「Kiro Hooks」です。コードベースと仕様に基づいて、設計ドキュメントの自動生成が可能で、TypeScriptインターフェース、データベーススキーマ、APIエンドポイントも自動作成することができます。タスクインターフェースでは、進行状況のステータス表示や、コード差分のレビュー支援も可能です。Model Context Protocol(MCP)に対応し、プロジェクト全体でAI挙動を制御するルールの設定が可能です。チャットベースのUIで自由なコーディングサポートを提供し、VS Codeの設定やOpen VSX対応のプラグインのインポートにも対応しています。現在はプレビュー期間中で無料で使用でき、使用制限も緩くなっています。プレビュー終了後は「Free」「Pro」「Pro+」の各プランが提供され、それぞれ異なるレベルの使用許容量が設定されます。[via Neowin]