「感謝を伝えて」メッセージカードを配り始めた京アニ事件遺族の思い

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毎日新聞 2025/7/18 06:30(最終更新 7/18 06:30) 有料記事 1871文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷2024年11月に京都市内で講演した渡辺勇さん(右)と母達子さん。各地で犯罪被害者への支援の重要性を訴えている=京都市下京区で24年11月17日午後2時42分、水谷怜央那撮影 ずっと一緒にいたかった妹の命が突然奪われた。もっと感謝を伝えたかった。でも、もうかなわない。 だからこそ今、この瞬間に伝えてほしい。「ありがとう」と――。 36人が犠牲になった2019年の京都アニメーション放火殺人事件で命を奪われた渡辺美希子さん(当時35歳)の兄勇さん(46)=滋賀県=が、感謝の気持ちを周囲の人に伝えてほしいと、メッセージカードを配る取り組みを始めた。 事件後、母達子さん(75)と各地を回って、被害者支援の重要性を訴えてきた。「同じような事件が起きる可能性を、1%でも減らしたい」との思いを形にした。 美希子さんは大学卒業後にアニメの専門学校に通い、08年に京アニに入社した。「境界の彼方」や「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」などの作品で背景画を担当する美術監督を務めた。支援の重要性訴え 勇さんと達子さんは、事件から2年後の21年から講演会を引き受けるようになった。警察や被害者支援の団体に呼ばれ、遺族の実情や支援の重要性を訴えてきた。 ただ、講演会で事件当時のことを話すと、美希子さんの遺体と対面した時の記憶がフラッシュバックすることがあった。講演を終えて帰宅すると、沈んだ気持ちになった。 講演の聴衆が中高生の時もある。話を聴きながら顔をしかめたり、半泣きになったりしている人がいることも気になった。「同じような事件が起きないでほしい」という思いで、つらくても人前に立ち続けてきた。しかし自分たちだけでなく、聴いてくれる人たちも「事件の追体験」をしているのではないか。…この記事は有料記事です。残り1221文字(全文1871文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>