黒田早織2025年7月18日 18時53分判決後に会見に臨んだ原告の遺族ら=2025年7月18日午後2時21分、東京・霞が関、横山輝撮影 順天堂大医学部付属病院で内視鏡検査を受けた後に死亡した女性患者(当時72)の遺族5人が、学校法人順天堂や医師に約2億円の賠償を求めた訴訟の判決が18日、東京地裁であった。一場康宏裁判長は病院側に約6200万円の支払いを命じた。 判決によると、女性は2020年5月、自己免疫性肝炎と同院で診断され、21年2月に胆管の内視鏡検査を受けた。検査直後から腹部の強い痛みを訴え、急性膵炎(すいえん)を発症して2日後に死亡した。遺族側は、医師が検査による死亡リスクを全く説明しなかったなどと主張していた。 判決は、女性に検査を説明した際の録音データなどから、医師は「胃カメラのようなもの」などと述べて検査のリスクを十分に説明しなかったと認定。女性は日常生活に支障がない程度の病状で、適切な説明があれば検査を見送った可能性が高いとして、説明不足と死亡との因果関係を認めて賠償を命じた。 病院側は「主張が認められず残念だが、亡くなられた患者様へは心より哀悼の意を表します。今後の対応は回答を控えます」とコメントした。【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人黒田早織東京社会部|裁判担当専門・関心分野司法、在日外国人、ジェンダー、精神医療・ケアこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月18日 (金)セブン&アイへの買収案撤回警察の取り調べ 違法と認定ヒグマと人 危険な距離7月17日 (木)アステラス社員に実刑判決ローマ字のつづり方変更へ芥川賞と直木賞、該当作なし7月16日 (水)銀行情報を不正持ち出し日産 追浜工場で車両生産終了3歳女児の放置死から5年7月15日 (火)自公、過半数は困難かインスタアカウント削除命令東海道新幹線が豪雨対策トップニューストップページへ参院選 「優先」の先にある 自分が「差別される側」になる未来16:0039年前の福井・女子中学生殺害、再審無罪 裁判長「申し訳ない」17:58空の上でも描いていますか 京アニ事件6年 犠牲者しのび、誓う18:00ハンターに向かうヒグマ 住宅地の林の中、距離5メートルで発砲15:35YouTubeの「おすすめ」に何が表示?街頭演説で支持者に聞いた16:30虚を突かれた村上世彰、フジHDがはめた「かせ」 攻防は新局面に14:00