2025.08.26乗りものニュース編集部tags: あきつしま, 巡視船, 海上保安庁, 災害, 船海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」「いせ」よりもデカい!既存の最大級巡視船と比べ4倍以上の大きさ 海上保安庁は2025年8月26日、来年度(令和8年度)予算の概算要求を公表。そのなかで「多目的巡視船」の調達予算として39.1億円を盛り込んでいることを明らかにしました。拡大画像現時点で最大級の巡視船となっている「あきつしま」(画像:写真AC)。 多目的巡視船は、大規模災害時の被災者支援や有事における住民避難、領海警備などに使用することを想定して整備される大型船で、全長約200m、幅約27m、総トン数は約3万1000トンになる見込みです。現時点で最大級の巡視船「あきつしま」(7350トン)をはるかに上回るだけでなく、海上自衛隊のひゅうが型も超える巨大艦となります。 主な機能として、ヘリコプターを2機運用可能な甲板のほか、多人数を収納可能な船内スペース、RORO式の車両甲板、複数の搭載艇、多目的クレーン、コンテナ積載スペースなどを備える予定。高度な指揮・通信機能も付与するとしています。 海上保安庁は、今年度(令和7年度)予算で多目的巡視船の調達費用として139.3億円を計上していますが、前出の39.1億円は追加費用になります。ちなみに、総事業費は約680億円を見込んでいるため、次年度以降も継続して盛り込んでいく模様です。 多目的巡視船の就役は2029(令和11)年度の予定です。なお、完成イメージは昨年に発表されています。【写真】デカすぎる! これが「空前の巨大巡視船」完成イメージです