朝日新聞記事エリアリポーター・松下英爾2025年8月26日 12時18分宮沢喜一首相(右)を訪問した長崎県島原市の鐘ケ江管一市長(肩書はいずれも当時)=1991年11月20日、首相官邸 22日に亡くなった長崎県の元島原市長の鐘ケ江管一さん(94)は、雲仙・普賢岳の噴火災害のとき、沈静化を願ってひげを伸ばしたまま現場を指揮した姿から「ひげの市長」と呼ばれた。島原市内で25日に営まれた葬儀には、市民ら多くの関係者が参列して悼んだ。 1990年11月17日、198年ぶりに普賢岳が噴火した当時、鐘ケ江さんは3期目の市長だった。翌年6月3日、43人の犠牲者を出した大火砕流を機に、居住地を含む「警戒区域」の設定を決断。退任後、自然災害への備えを訴える講演を1千回以上も続けた。 同市の初代の災害復興課長を務め、長年、鐘ケ江さんと手紙のやり取りをしていた井上莞爾さん(83)は「一緒にヤマと戦った同志と感じていた。素直で、分け隔てのない人。市民のために何をするかを一生懸命考えられた方。よく頑張っていただきました」と振り返った。 火砕流で亡くなった人の葬儀が連日行われた寺院の一つ、浄源寺の当時の住職、三浦一正さん(76)は「噴火災害殉難者の三十三回忌までの法要のすべてに来られ、慰霊の言葉をいただいた。人の命を大切に思う、優しいまなざしは忘れられません」と語った。関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月26日 (火)元顧問の遺族に直接謝罪首脳会談の調整中も空爆激増スマホ「1日2時間以内」8月25日 (月)ガソリン減税の代わりに新税?海自護衛艦 中国領海に誤侵入火球、日本周辺で最大規模8月24日 (日)異例の日本重視 日韓首脳会談台湾 「原発再稼働」が否決夏の甲子園 沖縄尚学が初優勝8月23日 (土)スパコン開発 狙わぬ速度1位TICAD9、閉幕クマへ発砲 市街地でも可能にトップニューストップページへトランプ氏、クックFRB理事の解任表明 理由に「書類偽造」と主張10:18被害女性の退勤数分前にうろつく男の姿、防犯カメラに 神戸女性刺殺11:52高齢男女3人が切りつけられたか、殺人未遂容疑で男逮捕 兵庫・西宮12:002026年のWBC、Netflixが独占配信 地上波放送は困難に11:28外務省がナイジェリア政府に訂正要求 「特別なビザ発給」の誤発表に11:59富士山が大規模噴火したら…火山灰で新宿が暗闇に 内閣府がCG公開10:30