2025年8月のVisual Studio 2022アップデート(v17.14.13)では、GitHub Copilotの補完が「うるさい」「集中を妨げる」といった開発者の声に応え、補完の制御性が大幅に向上しています(Neowin)。MicrosoftはCopilotの干渉を減らすための新オプションを3つ導入しています:1. 入力の「デバウンス」設定で補完タイミングを調整補完が毎キー入力毎に即座に表示されると、視覚的ノイズになりがちです。このオプションにより、入力が一時停止した後に補完を表示するように制限することができます。設定は「ツール -> オプション -> IntelliCode -> 詳細 -> 入力の休止を待ってから全体行の補完を表示」から行えます。2. 補完を手動トリガーに切り替え補完をAlt + , または Alt + . で明示的に呼び出すモードが追加されました。 Copilotがコード補完を検討している間ヒントバーが表示され、複数候補がある場合はショートカットで切り替えてTabで確定できます。この動作を有効にするには、「ツール -> オプション -> IntelliCode -> 一般 -> エディターで自動的にコード補完を生成する」をオフにします。3. Next Edit Suggestions(NES)の非表示化NES(次の編集候補)を自動表示せず、Tabキーやマージンインジケーターでのみ表示する設定が可能になりました。これにより、NES は Tab キーを押すか、ガター領域に表示されるマージンインジケーターをクリックした際にのみ表示されるようになります。NES を採用するには Tab キーを押し、Esc キーを押してキャンセルできます。この機能は「ツール -> オプション -> GitHub -> Copilot -> Copilot 補完 -> 次の編集提案を折りたたむ」にチェックを入れます。補完の粒度も制御可能に補完の受け入れ単位を細かく調整できる機能も追加されます。Ctrl + →で単語単位で補完を受け入れCtrl + ↓で行単位で補完を受け入れとなります。この機能を無効にするには「ツール -> オプション -> IntelliCode -> 詳細 -> 1行単位の補完」を選択します。まとめCopilotは開発者にとって欠かせないものとなりつつあります。今回導入された新機能はCopilotの利便性を損なうことなく、開発者の集中力と作業スタイルに合わせた柔軟な補完制御を可能にします。 IDEの補完が「助け」から「邪魔」になる前に、ぜひこれらの設定を見直してみてください。詳細はこちらで確認可能です。