教員が伝えた父の被爆体験「忘れてはいけない」 中学生に響いた朗読

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朝日新聞連載子どもたちが学ぶ戦後80年記事有料記事狩野浩平2025年8月23日 10時00分瀧口辰典さんの手記や樋上典子さんの話をもとに、中学生が描いた絵。樋上さんの授業でも使われている=樋上さん提供 《薄ピンク色の閃光(せんこう)が教室のガラス窓に光った。次の瞬間、呼吸が止まるようなと言うか、胸が張り裂けるような感じがした》 東京都足立区立中学校で今年7月、ある被爆者の手記が読み上げられた。3年生に向かって語りかけるのは保健体育科講師の樋上典子さん(67)。手記は典子さんの父・瀧口辰典さんが書いたものだ。 スクリーンには、過去に典子さんの教え子が手記の場面をイメージして描いた絵も映し出された。素朴な絵が紙芝居のような雰囲気を出し、生徒たちは朗読に引き込まれていく――。登校中の友人、人相がわからぬ程に 辰典さんは80年前、旧制広島市立工業専門学校に通っていた。毎朝早く登校しており、原爆が落ちたときは教室にいた。窓ガラスの破片で額を切ったものの、大きなけがはなかった。旧制広島市立工業専門学校に通っていた頃の瀧口辰典さん(左から2人目)=樋上典子さん提供 しかし、登校中だった友人た…この記事を書いた人狩野浩平東京社会部|教育担当専門・関心分野いじめ、不登校、子どもの権利、ニューロダイバーシティー、幼児教育、性暴力関連ニュースこんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月23日 (土)スパコン開発 狙わぬ速度1位TICAD9、閉幕クマへ発砲 市街地でも可能に8月22日 (金)カンボジアで特殊詐欺関与か小児助ける人工呼吸が減少キリン 1種ではなく4種に8月21日 (木)TICAD9が開幕52万人に「事前避難」必要火球 夜空に強い光8月20日 (水)米ウクライナ首脳会談随意契約の備蓄米 販売延長へ労働者 29人に1人が外国人トップニューストップページへ歴史問題「過去の合意覆せない」 韓国大統領が初来日を前に書面回答5:00直前に10分以上尾行か 神戸女性刺殺、容疑者との面識「把握なし」6:00トランプ氏、対ロ圧力にまた2週間の猶予 プーチン氏との写真を喜ぶ8:50プリゴジン氏の墓守る元ワグネル戦闘員 事故死2年、いまも「英雄」9:00女性の「過労死」は見過ごされてきたのか 数字に表れない現実7:00日本遺産「いざ、鎌倉」除外の危機 入れ替え制度を疑問視する声も8:00