8月15日の靖国神社 敗戦から80年、閉門後も続いた追悼

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藤原伸雄2025年8月28日 7時30分戦後80年の終戦記念日。靖国神社には多くの参拝者が訪れ、予定時間を過ぎてから神門が閉じられた=2025年8月15日午後6時19分、東京都千代田区、藤原伸雄撮影 セミの鳴き声が響く8月15日、終戦の日の靖国神社。強烈な日差しの下、車いすの高齢者、親子連れ、若いカップルなど、戦没者を悼む人たちが長い列をつくっていた。 同神社によると、境内の神門より内苑側で参拝したのは、約6万3千人。2024年の約3万2千人から、ほぼ倍増したという。夕刻には、入場規制のためのフェンスも設置された。 その一方で、戦争を知り、体験や記憶を語り継ぐ人たちは急速に減りつつある。総務省の人口推計によると、24年10月現在の戦前・戦中生まれは約1389万人で、総人口の11.2%。人口推計をもとに算出すると戦前・戦中生まれの人は1987年に4割、2001年に3割、14年には2割を切り、近年は1年で約1ポイントずつ割合が減少している。 東京都世田谷区から家族4人で訪れた中学1年生の九法歓さん(13)は、映画や本を通じて戦史に興味を持ち、東京大空襲の体験者から直接、話を聞いたこともあるという。「経験した人が減るなかで、経験していない人が語り継いでいかなきゃいけない。僕たちが、伝えていきたい」 戦争の記憶が遠のく中、今夏の参院選では自国第一主義や排外主義を掲げる政党が躍進。かつての軍国主義を支えた国家神道の中心的施設だった神社への国会議員による参拝は今年も行われた。 定刻を超えた午後6時19分、戦後80年の節目を終えるように静かに門が閉じられた。【U30応援割】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら3カ月間月額99円!詳しくはこちらこの記事を書いた人藤原伸雄映像報道部専門・関心分野国際情勢、貧困問題戦後80年第2次世界大戦では、日本人だけでも300万人以上が犠牲になったと言われています。戦後80年となる今年、あの時代を振り返る意義とは何か。全国各地のニュースをまとめています。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月28日 (木)総裁選要求は「記名必須」に三菱商事が洋上風力発電撤退「特別ビザ」誤情報で混乱8月27日 (水)投票見返りに報酬約束の疑い日産GT-Rが生産終了火山灰で新宿が暗闇に8月26日 (火)元顧問の遺族に直接謝罪首脳会談の調整中も空爆激増スマホ「1日2時間以内」8月25日 (月)ガソリン減税の代わりに新税?海自護衛艦 中国領海に誤侵入火球、日本周辺で最大規模トップニューストップページへ沈黙する議員が握る政権の行方 自民総裁選「前倒し」要求に派閥の影22:13「本社指示に逆らえず」投票呼びかけか、パチンコ店長 選挙違反事件6:00ミサ中の教会で銃撃、8歳と10歳が死亡 17人けが、米ミネソタ州7:52「子どもらしさ」にハマれず不登校 文筆家が問い続ける「当たり前」6:00みずほ、楽天と広げる顧客の「入り口」 ドコモも参入し大競争時代に7:00「隠れ介護」で離職も 同僚にしわ寄せいかぬよう新制度相次ぐ6:00