毎日新聞 2025/8/27 12:00(最終更新 8/27 12:00) 有料記事 2060文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷リンク香川店で、パソコンに向かってネットショップへの出品作業をする森田涼子さん=香川県坂出市で2025年7月4日午後2時25分、佐々木雅彦撮影 自認する性を貫こうと10代からあがいてきた。性別適合手術も受けた。でも、世間は受け入れてくれない現実を知った。性別移行が人生のゴールではないのかもしれないと視野を広げた時、とらわれなくなった。取材を受けたいと思い立ったのは、将来像を描けずに苦しむ同じ立場の子どもたちに「男や女らしくではなく、自分らしく普通に生きることもできるんだよ」と伝えたかったからだ。【佐々木雅彦】支局に届いた取材依頼 取材依頼は、中古農機具買い取り・販売店「農機具王」(全国35実店舗展開)などを運営する「リンク」(滋賀県近江八幡市)から、私(記者)の働く毎日新聞高松支局に届いた。「女性に性別を変えた社員が香川店におり、『ここでならありのままの自分で働ける』と語っています」と書かれていた。どんな「自分」なのだろうか。知りたくなった。 リンク香川店(香川県坂出市)には、トラクターや耕運機など大小約300点の農機具がずらりと並んでいた。その社員、森田涼子さん(34)は作業着姿で農機具の点検や来店客への対応、パソコンでネットショップへの出品作業もこなしていた。積載車を運転して農機具の買い取りに行くこともあるという。 森田さんは男性として生まれ、女性を自認するトランスジェンダーだ。松山市で育ち、幼い頃から女の子と一緒にいることが多く、しゃべり方や仕草も女の子ぽかった。周りから「おかま」とからかわれ、「男の子っぽく直そう努力した」。中学入学後すぐ、何事も男女別で行動する環境になじめず登校しなくなった。3年生の最後の3カ月は通い、卒業できた。 高校には進まず、最初の仕事先はスーパー。長い髪のまま男性用の服で働いた。トランスジェンダーであると職場に伝えていたのに、ある日、同社役員に「男性として採用したのだから、女性に見えるのは困る。髪、切っといで」と言われて辞めた。次のコンビニ店では女性の装いを許された。氏名も「涼子」に改名した。 同世代が高校を卒業して就職しだすと、昼間の仕事に採用されにくくなった。「採用側から見れば、私には高卒の資格がないし、性別もどう扱っていいか分からない。外見も、貫きたい性を誇張するように、金髪の盛り髪の、どぎついギ…この記事は有料記事です。残り1146文字(全文2060文字)【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>