映画の推し事:和合由依とエマ・ストーンは“宇宙人”!? 「ブゴニア」が暴いた意外な共通点

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映画の推し事毎日新聞 2026/2/23 22:00(最終更新 2/23 22:00) 1744文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「ブゴニア」Ⓒ2025 FOCUS FEATURES LLC. ヨルゴス・ランティモス監督の作品には、以前も心をつかまれている。「ブゴニア」は、ランティモス監督の前作「哀れなるものたち」を鑑賞したときと同様に、画(え)も音楽もセリフのテンポも、自然なくらい私の心と心地よく調和した。「ブゴニア」Ⓒ2025 FOCUS FEATURES LLC.製薬会社CEOが陰謀論信者に拉致された 物語の中心となるのは、エマ・ストーン演じるミシェル・フラーと、ジェシー・プレモンス演じるテディ。 製薬会社オークソリスのCEOであるミシェルは、世の中の経済をも動かすカリスマ経営者であり、その影響力は雑誌「TIME」や「Forbes」の表紙を飾るほど。筋トレや護身術のレッスン、美容ケアなどプライベートも充実した日々を送る。Advertisement そんな中、宇宙人の陰謀論を信じてやまないテディが、会社から帰宅するタイミングを見計らって彼女を誘拐する。自分は宇宙人ではないと反論するミシェルと、彼女を宇宙人だと思い込み「地球から手を引け」とひたすらに主張し続けるテディとの口論が、拉致された地下室で繰り広げられる。 何がウソでどこからが真実なのか。結末の予想がしづらかった。2人の会話は見る者も巻き込む心理戦のようで、交わす言葉一言一言に夢中になった。自分の予想さえも疑い、信じては疑うことを繰り返す鑑賞時間だった。 鑑賞してから日がたつにつれて、新しい視点を持つようになったり腑(ふ)に落ちたりと、まだ想像の旅をし続けている。 鑑賞後に抱いた映画の第一印象は「理解困難であり、未知の世界の話」だった。ところが、時がたつにつれて自分と作品との境界線を感じなくなり、いつの間にか「ブゴニア」の渦に巻き込まれていた。自分が生きる世界に映画の世界を重ねるようになっていたのだ。「ブゴニア」ⓒ2025 FOCUS FEATURES LLC.初占いで衝撃の言葉 「ブゴニア」を見る2日前に、人生で初となる占いのお店を訪れた私は、衝撃的にも「あなたは宇宙人です」という言葉をかけられた。 「宇宙人とは……!?」と想像をかき立てられる日々を過ごす中でこの作品と出合い、宇宙人であると言われてしまった自分と主人公ミシェルを重ねざるを得なかった。 例えばもし私が、占いの通り本当に宇宙人だったら……。「宇宙人などいない」「ましてやこの地球に紛れているだなんて考えもしない」などという考え方はひっくり返るだろう。 それまでに抱いていた宇宙人に対しての認識が、思い込みであったと悟るだろう。この仮定から学んだ考え方は、私たちが生きる世界にも反映できないだろうか。 私たちが生きる現代社会には、膨大な量の情報があふれている。自発的にその真偽を確認し、そこから何を学ぶべきかを判断する力が必要となる。 私が大切にしている言葉で「信じるために疑う」「納得いくまでの過程を大事にする」というものがある。真偽に関わらず、どんな情報に対しても想像を膨らまし、納得に至るまでの過程を重要視する。また、その過程さえも客観視し疑うことを恐れないという考え方だ。 「自分で自分を試す」感覚によく似ている。現代を生きる者として、社会と向き合うためにも必要な考え方だと思っている。今作は、この考え方に改めて向き合うきっかけを与えてくれた。 「自分が生きる世界に映画の世界を重ねるようになっていた」のは、占いをきっかけに自分とミシェルを重ねたことや、自身の持つ情報の捉え方とのつながりを見いだしたからであろう。「ブゴニア」Ⓒ2025 FOCUS FEATURES LLC.劇伴が再解釈の手がかりに 「理解困難であり、未知の世界の話」であると、この映画を捉えていた私に、作品を再解釈する道筋となったのが、劇伴であったことも忘れてはならない。 ダークなシーンにポップな劇伴が流れてきた時は驚いた。「物語の過程にある画」ではなく、芸術としての「一つの独立した画」であるとも感じとれた。何か別世界の要素が入り交じったような感覚もあったが、それらは見事に調和していた。 劇伴が作品の新たな見方を提案してくれたようにも思えた。映画の世界へと心が導かれた瞬間であった。 鑑賞後も余韻は色あせることなく、むしろ日がたつにつれて「ブゴニア」への印象がアップデートされ続けている。思考が動き続けるその時間さえも楽しく感じる。 この文章を書き終えてからも、日に日に強まるこの映画の魅力に、引きつけられることになるだろう。(和合由依)【時系列で見る】【前の記事】ホラー超越したホラー「禍禍女」に油断してはならない理由関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>