毎日新聞 2026/2/24 06:00(最終更新 2/24 06:00) 1827文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷稽古(けいこ)に励む「PASONA Awaji World Ballet」のメンバー=兵庫県淡路市で2025年11月26日、水津聡子撮影写真一覧 ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、24日で4年。1月末現在、2000人近いウクライナからの避難民が、日本で暮らしている。そんな中、メンバーの7割以上がウクライナからの避難民というバレエ団が、兵庫県の淡路島にある。日本で暮らしながら、祖国の平和を願って舞台に立ち続けている。 優美な動き、高く上がる足、滞空時間の長いジャンプ。音楽とともに、バレエの名作「ドン・キホーテ」のハイライトシーンが繰り広げられ、日本語とウクライナ語で指示が飛び交う。Advertisement 2025年11月下旬、島内にある本拠地の「旧アソンブレホール」(兵庫県淡路市岩屋)では、目前に迫った公演に向けて、本番さながらの稽古(けいこ)が行われていた。 踊っているのは「PASONA Awaji World Ballet」のメンバー。団員16人のうち、12人はウクライナ出身者だ。22年5月にダンサー2人が来日して以来、徐々にメンバーが増加。本拠地以外にも、ラトビアや大阪・関西万博で公演するなど、活躍の場を広げている。 総合芸術監督の針山愛美(えみ)さん(48)は「彼らの生きがいでもあるバレエを通じて、多くの人に平和へのメッセージや夢、希望を伝えたい」と話す。自身の経験と重ね「PASONA Awaji World Ballet」総合芸術監督の針山愛美さん=兵庫県淡路市で2025年11月26日、水津聡子撮影写真一覧 ウクライナ出身者と淡路島をつないだのは、針山さんだった。針山さんは、ロシアのボリショイバレエ学校を首席で卒業後、ロシアやドイツ、米国など世界各国で活躍。ウクライナで踊ったり、指導したりしたこともあった。新型コロナウイルスの影響で欧米への渡航が難しくなった20年、淡路島での活動を始めた。 22年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まると、いてもたってもいられなくなり、バレエダンサーに淡路島への避難を呼びかけた。 針山さんがロシアに留学したのは、旧ソ連崩壊後の混乱期。街では戦車を見かけ、毎日の食べ物も不足していた。物々しい空気の中、多くの人に助けられながらバレエを続けた。そして、踊ることで救われたという。自身の経験と、戦時下のウクライナのバレエダンサーが重なった。 針山さんの呼びかけに応じて、ネリア・イワノワさん(25)らが来日。持ってきたわずかな荷物の中には、トーシューズと練習着が入っていた。大阪・関西万博でも公演稽古(けいこ)に励む「PASONA Awaji World Ballet」のメンバー=兵庫県淡路市で2025年11月26日、水津聡子撮影写真一覧 本社機能の一部が淡路島にあり、エンターテインメントによる地域活性化を進めている人材派遣大手のパソナが、生活を支援。その後もダンサーや指導者らが来日してメンバーが増え、さまざまな公演が可能になった。切磋琢磨(せっさたくま)することで、成長にもつながっている。 25年の大阪・関西万博では、オープニングイベントで、日本の民話をベースにし、針山さんが構成・演出・振り付けをしたオリジナル作品「鶴の恩返し」を披露。同年9月にも、平和への願いを表現し、ウクライナの民族舞踊「ゴパーク」などを取り入れた特別公演「Souls for peace」を上演した。 舞台出演はもちろん、地元の子どもたちへの指導なども行い、地域に溶け込んで生活している。一緒に避難してきた家族が、兵庫県内の大学に進学したメンバーもいる。心震わす瞬間を本拠地の旧アソンブレホールに飾られている折り鶴。平和への願いなどが書き込まれている=兵庫県淡路市で2025年11月26日、水津聡子撮影写真一覧 セルゲイ・ロモビツキーさん(30)は、「言葉の壁はあっても、人々がとても思いやり深く、親切に接してくれることにいつも感動します」と話す。 日本での暮らしに慣れても、長らく戦闘が続く祖国の窮状に心を痛めない日はない。和平への動きはあるものの、厳しい冬も続く攻撃。イワノワさんは「最近は都市への攻撃が増えている。電気や水、暖房が止まることもあります」と明かす。ウクライナに残っている家族からは「とても怖い」「その日その日を生きている」と悲痛な声が届く。 イワノワさんは「世界が一つになって、戦争が終わってほしいと心から願っています」と話す。ロモビツキーさんは、日本での公演で「観客の心のどこかが、少しでも震えるような瞬間が生まれれば、それが何よりの喜びです」と話している。バレエという「言葉を使わない『言語』」(ロモビツキーさん)で、平和を願う心をつないでいく。【水津聡子】 3月28日と4月4日には淡路市の旧アソンブレホールで「鶴の恩返し」を上演する。料金は一般4000円、小中高生2500円、未就学児無料。問い合わせはPASONA Awaji World Ballet事務局(awajiballet@pasonagroup.co.jp、050・3816・3651)。【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>