日章旗や水筒…旧日本兵遺品「返還したい」 福井の男性が関係者探す

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毎日新聞 2025/9/6 07:45(最終更新 9/6 07:45) 1070文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷吉江龍太さんが所持する旧日本兵の遺品=福井市で2025年7月29日午後5時15分、萱原健一撮影写真一覧 太平洋戦争で出征した日本兵が戦地に持参したとみられる日章旗などの遺品を、福井県あわら市の吉江龍太さん(40)が所持している。兵士が戦地に赴いた「証し」を親族の元へ返そうと、出征者の関係者を探している。 遺品は、日章旗や水筒、手紙など4点。吉江さんによると、福井県内に住む吉江さんの知人男性が十数年前に、輸入業で知り合った米国の知人から「持っていても仕方ないので」と託され、その後、2024年に吉江さんが男性から譲り受けたという。Advertisement 一番大きな日章旗は横約90センチ、縦約60センチ。「祈武運長久」「久保川起秀君」と大きめの文字が書かれ、寄せ書きには久保川姓の名前も複数ある。「宇都宮市六十周年誌」にある同市出身の戦没者名簿には「海軍二等兵曹 久保川起秀」との記載があるが、同一人物かは不明だ。 また、「起秀」の文字の横には「久保川房一」の署名もある。1943年7月7日付の官報の「紀元二千六百年祝典記念章授与者リスト」に、海軍三等整備兵曹として「久保川房一」の名前がある。また海軍予科練の出身者が書いた戦史には、42年に南方戦線の日本海軍拠点地・トラック島に向かう途中で友軍機と接触して死亡した搭乗員の中に、整備士として「久保川房一」の名前が記されている。だが、いずれも日章旗の署名者と同一人物かは不明だ。 日章旗には「川口神社社司 竹本佳年」の文字も。川口神社は埼玉県川口市にある神社で、「竹本佳年」は現在の竹本佳標(よしたか)宮司の曽祖父に当たるという。だが、同神社や川口市で「久保川起秀」につながる情報はないという。「祝出征 軍犬チルダ●」と書かれた日章旗=福井市で2025年7月29日午後5時6分、萱原健一撮影写真一覧 他にも「祝出征 軍犬チルダ●(号) 無言之戦士」と書かれた日章旗(縦約130センチ、横約30センチ)や「フジ田」と縫い付けられた水筒、「出征第八師団 近藤兵站司令部 副官田村定四郎殿」と表書きされた手紙もある。ただし、これらの遺品が一人の出征者の所持品であったかは分からない。 吉江さんは、福井市内で経営する学習塾でこれらの遺品を子どもたちに見せながら、「人の命が人の命でないように死んでいく時代だった」などと戦争の悲惨さを伝えてきた。 だが、ある時、塾に通う男子中学生が「家族は(遺品が)ほしくない?」と言うのを聞き、「遺品は日本兵の生きた証し」と考えるようになった。親族へ返したいと思い、自力で関係者を捜したが、有力な手がかりはなかったという。吉江さんは「戦後80年の節目に何とかこれらの遺品を関係者の元に返せたらうれしい」と話している。問い合わせは吉江さん(090・5178・9785)。【竹中拓実、萱原健一】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>