海を渡る球児たち毎日新聞 2025/9/9 06:30(最終更新 9/9 06:30) 有料記事 3771文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷米国の大学野球のサマーリーグで最高峰とされる「ケープコッドリーグ」に参加した冨井翼選手=本人提供 「世界一」に輝いた夏から8年が過ぎた。当時12歳だった少年は今、再び米国の地でマウンドに立つ。 「あの日、これがベースボールなのか、と気づいてしまった。あの時の気持ちが忘れられなかった」 リトルリーグの世界大会で、エースとしてチームを優勝に導いた冨井翼選手(20)。今夏、米大学サマーリーグの最高峰「ケープコッドリーグ」(CCBL)に参加した。 秋にはコミュニティーカレッジ(2年制大学)から4年制のハワイ大に編入。ハワイ大は全米大学体育協会(NCAA)のディビジョン1(1部)に加盟する強豪だ。 冨井選手の身長は「160センチ台」。小柄な投手が、ここにたどり着くまで、どんな歩みがあったのか。レッドソックス吉田から「力をもらった」 6月半ば、冨井選手は米大リーグ、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークにいた。この日はCCBLに参加する全ての選手が終日、大リーグ球団のスカウトの前で、守備や打撃の練習を披露する特別な日。スタンドで出番を待ちながらグラウンドを見ていると、キャッチボールする選手の姿が目に留まった。 レッドソックスの吉田正尚(まさたか)選手だった。練習が終わるのを見計らい、仲間と駆け寄った。 「レベルは違っても同じ米国にいる日本の野球選手。リスペクトの気持ちであいさつに行った」 立ち話だったが、10分ほど話をすることができた。何か特別なことを言われたわけではない。だが、忘れられない時間になった。 「(身長173センチの)吉田さんは僕よりも背は高いが、決して大きな選手ではない。実際に会ってやはり身長は関係ないのだと思った。筋肉がすごくて、もっとウエートトレーニングをして身長(の低さ)を補わなければと思った。力をもらった」 ただ、冨井選手は身長をハンディと思ったことはない。むしろ強みだという。高校時代の資料には164センチ、CCBLのプロフィルには5フィート7インチ(170・2センチ)とある。身長を確認すると、こう言って笑った。 「高校時代は167センチぐらいあった気もする……。米国に来て少し伸びたと思うが、測った覚えがないから分からない。ただ、身長を聞かれたら、165センチと言いたい。こっちは低いと目立つから」 低いと目立つとは? 「日本にいたら僕みたいな身長の投手はたくさんいるが、…この記事は有料記事です。残り2810文字(全文3771文字)【前の記事】父から学んだ「リスク」「リターン」 佐々木麟太郎の経済学的思考法関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>