気候革命毎日新聞 2025/9/9 06:01(最終更新 9/9 06:01) 有料記事 2369文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷太陽光発電の電力量は年々増加している 太陽光発電施設に掛ける損害保険料が値上がりしている。近年その上昇の新たな要因として浮上するのが、価格が上昇している銅線ケーブルの盗難だ。 警察庁によると、太陽光発電施設の金属ケーブルを狙った窃盗事件は2024年は7054件に上り、前年より1693件(3割)増加。今年1月から6月末までの件数は前年同期と比べ半減したが、依然2000件弱発生している。 JX金属によると、20年4月の銅の市場取引価格(銅建値)は1トンあたり約58万円だった。しかし、電気自動車(EV)や太陽光パネルなどに使う需要が拡大するなどし、24年5月には約3倍の約164万円に高騰。今年も140万円前後で推移している。保険会社「制度成り立たない」 これに伴い、損保4社の銅ケーブル盗難による保険金支払額も増加。20年度の約29億円から23年度には346億円と10倍以上になった。損保の中には「制度が成り立たない」として盗難時の補償を原則引き受けないケースも出てきた。 24年度の保険金支払額は242億円と減少に転じたが盗難被害自体は続いており、事業者が盗難補償を受けられないリスクを負わざるを得ない状況になりつつある。 対策と犯行のいたちごっこが続く。ケーブルを地中に埋めても掘り起こされ、防犯カメラを仕掛けても死角から狙われる。さらに、効率よく大量の銅を盗むためケーブルの太い部分が集中的に狙われるなど、手口も巧妙化している。「設備の設計内容を知らなければできないほど手際が良い」(損保関係者)との声も聞かれ、被害範囲も北関東から全国へと広がった。 国は盗難防止のため、金属くずを買う業者に対し、売り手の名前の確認や記録の作成・保存を求めること、盗品が疑われる場合の警察への申告などを義務づけた新法を6月に成立させたが、効果の検証はこれからだ。 <関連記事> 「リスク分析甘かった」太陽光発電 保険料高騰は不可避…業界の内情復旧作業中も発電できず収入減に 部品が盗まれた設備を修理する間、発電で得られたはずの収入も奪われる。 保険仲介業として太陽光保険を手掛ける豊通インシュアランスマネジメント(名古屋市)によると、ケーブルそのものの損害額は数百万円から…この記事は有料記事です。残り1455文字(全文2369文字)【時系列で見る】【前の記事】「リスク分析甘かった」太陽光発電 保険料高騰は不可避…業界の内情関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>