三井物産、在日ブラジル人向け奨学金創設 「将来の選択肢増やして」

Wait 5 sec.

毎日新聞 2025/9/9 07:00(最終更新 9/9 07:00) 1119文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷オタビオ・コルテス駐日ブラジル大使(右から3番目)を囲んで記念撮影する奨学生と家族たち=東京都千代田区で2025年8月20日午後2時37分、太田敦子撮影 三井物産は今年度から、大学進学を目指す在日ブラジル人の若者を対象にした給付型の奨学金制度を始めた。 国内の4年制大学の進学予定者と在学者に対し、1人あたり年間最大120万円を給付する。初年度は4人が選ばれた。Advertisement 三井物産にとってブラジルは、多岐にわたるビジネスを展開する最重要国の一つ。2005年から在日ブラジル人への教育支援活動を続けている。「自分も社会に貢献できる」 東京都内で8月に開かれた記念式典では、奨学生がそれぞれスピーチした。 その一人、愛知東邦大1年の雪原アリネさん(21)は4歳で来日した日系3世だ。 中学1年まで地元の公立学校に通ったが、言葉の壁や人間関係に悩み、ブラジル人学校に移った。卒業後は自動車関連工場と高齢者施設で働いた。 子ども時代は周囲に助けを求められず、「社会に出ても自分は受け入れられないのでは」と将来に不安を抱いていたという。 しかし高齢者施設で介護ヘルパーとして働いた時、高齢者や同僚から初めて「受け入れられた」と感じた。奨学金創設の記念式典でスピーチをする雪原アリネさん(21)=東京都千代田区で2025年8月20日午後1時58分、太田敦子撮影 「自分でも日本社会に貢献できるんだという自信につながりました」 大学では心理学や社会福祉を学ぶ。外国にルーツを持つ子どもたちのボランティア活動をしながら、カウンセラーとして活躍するために公認心理師資格の取得を目指す。自分のような境遇の子どもたちを支えるためだ。 雪原さんは貸与型の奨学金の申請も検討したが、20年かけて返済しなければならないものだったという。三井物産の給付型奨学金で、「将来への不安が軽くなり、安心して勉強できます」と喜ぶ。将来は大学院に進みたいと考えている。ブラジルと日本両国の財産に 出入国在留管理庁によると、在日ブラジル人は24年末時点で21万人あまり。 日本は明治期からブラジルへの移住を奨励。ブラジルは世界最大の日系人居住地になった。1990年に日系人の日本就労を促進するため改正入管法が施行され、大勢の日系ブラジル人が来日した。 しかし、その子どもたちがブラジル人学校に進み、日本語をほとんど話せないまま社会に出ることは珍しくない。言葉の壁から進路は限られ、工場で働くことを選ぶ若者が多い。 式典に出席したオタビオ・コルテス駐日ブラジル大使は「既存の奨学金制度はたいてい留学生が対象で、日本に住む外国人に対するものはごくわずか。この奨学金は、ブラジル人の青少年が日本社会に溶け込むことは双方にとって財産だという認識を映している」と高く評価した。 三井物産グローバルソーシャル事業室の高取英樹室長は「日本語教育、キャリア教育と支援を広げてきた。今度は大学進学につなげることで、将来の選択肢がもっと増えるといい」と期待している。【太田敦子】あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>