福岡を横断する「トラック街道」ぜんぶ4車線化へ! 筑豊のボトルネック区間、だいぶできてきた!?

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2025.09.09乗りものニュース編集部tags: みやこ行橋バイパス, 八木山バイパス, 国道201号, 福岡県, 道路2025年9月、国土交通省 九州地方整備局は本年度2回目の事業評価委員会を開きました。この委員会では、福岡県を走る国道201号「香春拡幅」事業についても審議され、最新の見通しが共有されました。福岡から周防灘まで「ぜんぶ4車線化!」 いま車線がしぼむ場所は 国土交通省 九州地方整備局は2025年9月、本年度2回目の事業評価委員会を開き、福岡県で事業中の国道201号「香春(かわら)拡幅」を審議。事業費の増額見込みなど最新の状況が共有され、継続が承認されました。拡大画像朝のラッシュ時に混雑する国道201号の「鏡山東」近隣の区間(画像:九州地方整備局) 国道201号は福岡市から筑豊地域を横断し、周防灘沿いの行橋市、苅田町までを東西に結ぶ大動脈です。福岡と筑豊のあいだは、2025年3月に一部4車線化と“再有料化”が実施された「八木山バイパス」がありますが、筑豊以東も4車線化が進められています。今年度から、東側の「みやこ行橋バイパス」が新規事業化され、全線の4車線化にめどが立ちました。 今回審議された「香春拡幅」は、田川方面からの現道が4車線から2車線へと狭まる香春町の岩原口交差点より、新仲哀トンネル(香春町-みやこ町)までの延長2.1kmを4車線化する事業です。なお、このすぐ東側の新仲哀トンネル~みやこ行橋バイパスの区間も「仲哀拡幅」(2.2km)として4車線化事業が進行中です。 九州地方整備局によると、香春拡幅の事業区間の交通量は、同じ県内直轄国道で2車線となっている区間の平均を上回っている状態。特に国道322号「香春大任バイパス」(暫定2車線)と交差し、道の駅「香春」などに面する鏡山東交差点においては、朝・夕などのピーク時間帯に激しい渋滞が発生しています。 国道201号沿線は古くからのセメント産業に加え、自動車部品の大手サプライヤーなど自動車関連企業が数多く立地しており、大型車の台数が多い“物流道路”の様相を呈しています。苅田港近隣に位置するトヨタや日産の車両生産拠点への交通需要もひっ迫しているといいます。 香春拡幅は2008年度に事業化し、今年3月末時点で事業進捗率は約84%、用地は100%確保済みです。現在は下部工がほぼできており、橋梁工事が進められています。ただ、工法変更や地盤改良の追加などから9億円増の110億円となる見通しです。 なお、これに続く仲哀拡幅は2022年度に事業化。現在の新仲哀トンネルができて使われなくなった旧トンネルを改築する形で4車線化を進められています。【ここまで進んだ!】これが「香春拡幅」事業の最新状況です(写真で見る)