毎日新聞 2026/4/6 11:00(最終更新 4/6 11:00) 有料記事 2928文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「横田早紀江さんを囲む拡大祈とう会」で対談する横田めぐみさんの母早紀江さん(左)と曽我ひとみさん=東京都千代田区のお茶の水クリスチャン・センターで2023年11月23日午後2時25分、手塚耕一郎撮影 思わず息をのんだ。北朝鮮による拉致問題はなぜ進展しないのか。人々が抱く疑問に、ここまで踏み込んで答えた本は目にしたことがない。30年近く本件を追うジャーナリスト・高世仁さん(73)の新刊である。圧巻の調査と極秘資料で拉致の全容に迫り、政府の情報隠蔽(いんぺい)や解決を阻む「タブー」にも斬り込んだ。その覚悟の程を尋ねた。「閉塞状況打開へ」一石 「拉致問題が風化しつつあるでしょう。横田めぐみさんを知らない若者も増えてきて」 3月下旬、東京郊外にある高世さんの自宅を訪ねると、書斎に積まれた段ボール箱からあふれる資料を手に口にした。「責任の一端は私にもあるから」 テレビ向け通信社「日本電波ニュース社」で特派員を務め、独立して始めた映像制作会社でも紛争地などを飛び回った海外取材の名手だ。拉致問題との出合いは1997年2月。韓国ソウルで北朝鮮の亡命工作員・安明進(アンミョンジン)氏から横田めぐみさんの目撃証言をスクープし、テレビ朝日の報道番組で報じた。 この時期は各社の優れた調査報道も相次ぎ、拉致は疑惑から確信に。政府を動かし、めぐみさんの拉致認定につながった。 「スクープは偶然の産物でした。当時はスーパーKという偽米ドル札と北朝鮮の関係を追っていた。その流れで安明進にめぐみさんの写真を見せたら『平壌で見た覚えがある』と言い出してね。急いで帰国してご両親や友人に話を聞いて以来、こんな人権侵害は許せないと夢中になって取材を続けました」 海外人脈を駆使して特ダネを連発した。<レバノン人女性4人も北朝鮮に拉致され1人は脱走米兵と結婚させられていた>との特報は世界でも注目された。「当時はテレビ局から制作費が番組1本で1000万円も出たんです。それでも取材しすぎて赤字でした」。高世さんは懐かしそうに振り返り、続けた。 「でも、拉致取材から一時遠ざかってしまった。10年ぐらい前からテレビ局が食いつかなくなってね……」。政府の交渉停滞、関心の低下、報道番組の相次ぐ消滅が重なったという。 日朝首脳会談で北朝鮮が拉致を認め、被害者のうち5人が帰国したのは2002年のこと。だが、残る被害者の帰国は一向に実現せず、日朝間の公式協議も14年のストックホルム合意を最後に手詰まりのままだ。 「言うまでもなく拉致は国家犯罪で、解決しないのは北朝鮮の責任です。でも、取材を通して日本政府の姿勢にも疑問を持ちました。政府の情報隠蔽が進展を妨げています」と現状を憂える高世さん。「閉塞(へいそく)状況を打開しようと、本当はここまで判明していると明らかにすることにしました。いわば、現時点での『拉致取材の到達点』です」生存情報示されたのに…この記事は有料記事です。残り1828文字(全文2928文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>