ベストを尽くすため トップ棋士の果断、静心、而今、そして大志

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毎日新聞 2026/3/31 06:03(最終更新 3/31 06:03) 2091文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷色紙を手にする(左から)藤沢里菜女流本因坊、一力遼本因坊、藤井聡太名人、西山朋佳白玲=東京都渋谷区で2026年3月3日、内藤絵美撮影写真一覧 将棋と囲碁の人気を支える藤井聡太名人(23)と西山朋佳白玲(30)、一力遼本因坊(28)と藤沢里菜女流本因坊(27)のトップ棋士による座談会。4人が見据える各界の未来、そしてそれぞれの目標とは――。藤井名人は「悲観派」 楽観派は? 西山 対局の日の夜はすぐに眠れますか?座談会で質問に答える藤井聡太名人=東京都渋谷区で2026年3月3日、内藤絵美撮影写真一覧 藤井 それが難しくて、寝ようと思ってもすぐに寝られないことも多いです。 一力 長い対局の後は、なかなか寝付けません。タイトル戦の後は食事会が夜遅くまで続いて、寝るのが午前0時や1時になることもあります。勝っても負けても同じルーティンを保つのは重要だと思いますが、実践するのは難しいですね。Advertisement 藤沢 私は若い頃よりは眠れるようになりましたね。昔の方が悔しさが勝っていたのかもしれません。眠れない時はハーブティーを飲んで、ゆっくり気を静めて寝るようにしています。 藤井 私は結構「悲観派」なところがありまして。少し形勢が苦しくなったりミスをしたりすると、内心落ち込んでしまうんです。皆さんはどうコントロールされていますか。座談会で質問に答える藤沢里菜女流本因坊=東京都渋谷区で2026年3月3日、内藤絵美撮影写真一覧 藤沢 ミスをして動揺することもありますが、ぐっと落ち着かせます。私の場合は、感情的になるとズルズルといってしまうので、「ここから一から始める」と気持ちを切り替えて最善の手を打つことを考えるようにしています。 一力 私も感情の揺れ動きでミスが出て引きずることもあります。囲碁の場合、2日制だと1日目で大差がつくこともあるんですが、その時は1日目のことは一度忘れて、しっかり食べて寝ることに集中します。2日目は、新しい一日が始まるんだ、という気持ちで臨んで逆転した経験もありますね。 西山 私は藤沢さんに近いです。「まあ、いいか」と思うことが多くて。「楽観派」ですね。 藤井 藤沢さんと西山さんは楽観派なんですね。私は悲観派なので、ぜひ見習いたいなと思います。「思い切って」「強くなる」 ――皆さんに「大切にしている言葉」を色紙に書いていただきました。その言葉を選んだ理由を教えてください。座談会で質問に答える一力遼本因坊=東京都渋谷区で2026年3月3日、内藤絵美撮影写真一覧 一力 私は「而今(じこん)」です。禅の言葉で「今を大切にする」という意味です。対局中にミスをしても、過ぎたことは変えられません。後悔や反省は対局後にすればいい。対局中はとにかく今の盤面にベストを尽くす。自分自身に言い聞かせている言葉でもあります。 藤沢 私は「静心(しずこころ)」です。対局中は静かな心で落ち着いて打とうという意味で。普段はそうでもないのですが(笑い)、書道教室の先生に勧められて、数カ月前から気に入って書いています。 西山 私は「果断(かだん)」と揮毫(きごう)しました。思い切って行動するという意味で、物事に直面した時に一度決めたらその方向に振り切ることを意識してやっていきたいと思っています。 藤井 私は「大志(たいし)」と書きました。棋士になった頃から書いている言葉ですが、自分自身が実力を高めることで、対局中にもっと面白い景色が見えるのではないか、という気持ちと、「強くなる」という大切な目標を持ち続けたいという気持ちを込めています。手を取り合って、盛り上げに一役 ――将棋も囲碁も皆さんの活躍で関心が高まっている一方、競技人口の底上げが重要になっています。どんな取り組みをしていったらよいでしょうか。 藤井 一プレーヤーとして、将棋の面白さを伝えられるような対局をしたいです。また、最近はAIやインターネットの普及で環境が変わったので、それを活用して、海外の方も含め幅広い世代に魅力を伝えていく活動を将棋界全体でしていけたらと考えています。座談会で質問に答える西山朋佳白玲=東京都渋谷区で2026年3月3日、内藤絵美撮影写真一覧 西山 盤の前で長時間座って一生懸命取り組む姿は、知らない人から見てもインパクトがあると思います。そういう姿を見せていくとともに、今は娯楽がたくさんあるので、他の業界の工夫も取り入れながら、新しい見せ方を模索していく必要があると感じています。 藤沢 自分の実力を高めて一般棋戦や世界戦で活躍して囲碁界を盛り上げ、「こういう人もいるんだ」と興味を持ってもらえる存在になりたいと思います。普及活動も自分にできることをどんどんやっていきたいですね。 一力 まずはプレーヤーとしてさらに上を目指したいですね。世界戦で中国・韓国に追いつき、リベンジしたいという思いがあります。同時に、囲碁を知らない層に広めていくことが決定的に足りていないと感じています。将棋界の「観(み)る将」のように、打たなくても楽しめるファンを増やす努力を、他の分野の活動も参考にしながら取り入れていきたいと思っています。将来的には欧米など海外での普及にも力を入れていけたらいいですね。 藤沢 今回、将棋界のすごいお二人と一力さんといい機会をいただけたので、これによって囲碁界とお隣の世界の将棋界が仲良くなれたらいいなと思っています。 西山 きょうはすごく勉強になりました。将棋界と囲碁界はいろんな面で似ているなと思いましたし、手を取り合って盛り上げていければうれしいです。 ――本日はありがとうございました。【司会は鈴木泰広・毎日新聞学芸部長、構成・武内亮】【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>