「強い方とぎりぎりの勝負を」 棋士編入不合格の福間香奈清麗

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棋士編入試験後の記者会見で質問に答える福間香奈清麗=大阪府高槻市で2026年3月27日、加古信志撮影 大阪府高槻市の関西将棋会館で27日にあった棋士編入試験の第3局に敗れ、3連敗で不合格となった女流棋士の福間香奈清麗(34)は、試験官の生垣寛人四段(22)との感想戦終了後、記者会見に臨んだ。 報道陣との主なやりとりは次の通り。 ――不合格に終わった原因をどう分析しているか。調子が悪い時期だったか。 福間清麗 比較的対局も少ない時期でしたし、100%ではなかったかもしれないが、それなりに自分の中で一生懸命やった結果なので、やはり力が足りていなかったということだと思います。Advertisement ――3回目の受験資格を得る可能性もあるが、その時はどうするか。 ◆挑戦したい気持ちはあるが、現在の棋力では受かるのはかなり難しいと思うので、やはりそれなりに力を付けられるようにやっていかないといけないのかなと感じています。 ――今回は出産を経た後の挑戦だった。家族が支えになった部分はあるか。 ◆やはり編入試験に向けて集中して勉強に取り組むことができたのは、家族の存在がすごく大きかったので、その点に関してはすごく感謝しています。 ――棋士の壁を感じたと思うが、夢として今後も追っていくか。あるいは女流棋士のトップに立ち続けるのが使命か。 ◆私が将棋を指していくうえで目指しているところが、自分よりも強い方と将棋を指して、そういった方と、ぎりぎりの勝負をしたいというところがあるので、より強い方と勝負できるように力を付けていきたいなと考えています。編入試験に敗れ、感想戦で対局を振り返る福間香奈女流5冠=大阪府高槻市で2026年3月27日、加古信志撮影 ――今回の編入試験に挑戦して得られたものは。 ◆将棋を指す上での若手棋士のスピード感ですとか、対策を立てるに当たって、いろいろと試行錯誤し、準備期間はそれなりに取り組めたと思うので、自分自身の棋力の現状というところも含めて、いろいろなことが分かった期間だったと思う。そういったところを大事にして、次にどのように強くなるのかを改めて考えていけたらいいかなと思っています。 ――女流タイトルの白玲を5期獲得すれば、(棋士編入試験の合格と同じ)フリークラスの四段になれるが、三段リーグを勝ち抜いた人と同じ価値か。 ◆新しくできた制度で、まだ例もないですし、私の中でもうまく整理できていない部分もあるので難しいところではあるとは思うんですけれども、ただ女流棋戦は多くの関係者の方々に支えられて日々対局できていることを実感していますので、私自身はいかにして強くなれるかということだけを考えて将棋に取り組んでいけたらなとは思っています。 ――年明けからの成績は芳しくないが。 ◆単純に実力なのかなと受け止めていて。あまり不調だとかということは特に実感していなくて、自分自身で一生懸命取り組んでやった結果が出ているので仕方のない結果なのかなと受け止めています。 ――4月からマイナビ女子オープンと女流王位戦の防衛戦が始まる。どう気持ちを切り替えて臨むか。 ◆普段通りなんですけれども、目の前の対局に向けてしっかりと対策を立てて、自分なりに一生懸命全力を出し切れるように挑んでいきたいと思っています。 ――具体的に課題として取り組んでいきたい部分は。 ◆地力の部分なので中終盤ですね。取り組み方はなかなか難しいところではあるんですけど、自分なりにこれから考えて取り組んでいけたらと思っています。 ――(中飛車が多い)福間さんの将棋は相手に研究されやすいとの指摘もある。変えようということはあるか。 ◆今回は自分のやってきたことをぶつけるつもりでやっていたので、作戦面に関しては今後、一局一局どのような対策を取っていくかというところは日々考えていけたらなと思っています。