2026年3月26日 17時31分森下裕介東京地裁と東京高裁が入る庁舎=東京都千代田区 機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪(えんざい)事件で、勾留中に死亡した同社元顧問の男性(当時72)の遺族が、男性の逮捕や勾留を認めたほか、保釈請求を退けた裁判官計37人の判断は違法だったとして国に約1億7千万円の賠償を求めて近く提訴する。 元顧問の相嶋静夫さんは、軍事転用可能な機器を中国に不正輸出したとして、2020年3月、同社社長ら2人とともに警視庁に逮捕された。その後、勾留中に胃がんが見つかった。 相嶋さんは保釈を請求し、一度は保釈決定が出たが、検察側の不服申し立てで取り消された。保釈請求は計8回に及んだが保釈されず、21年2月に死亡した。その後、社長ら2人の起訴は取り消された。 遺族側は、がんの発覚後に身体拘束を続ければ、命に重大な危険が及ぶのは明らかだったと主張。相嶋さんに不正輸出の嫌疑はなく、逃亡や証拠隠滅の恐れもなかったとして「身体拘束を認めた裁判官計37人の判断は違法で、人身の自由を保障する憲法に違反する」などと主張する見通し。 相嶋さんの長男は26日、刑事裁判と身体拘束に関する集会に登壇し、提訴予定に言及した。「無実の人間を閉じ込めつづけ、外に出さない決定を繰り返してきたのは裁判官。その結果、一人の命が失われた。これは特別な人の問題ではなく、皆さん自身や大切な家族におこりうる現実だ」と語った。【スタンダードコース|デジタルのみ】今なら4カ月間月額200円で読み放題/再入会は500円!詳しくはこちら【ダブルコース半年割|宅配購読者限定】今だけ超特価!はじめの4カ月間は月額100円!詳しくはこちらこの記事を書いた人森下裕介東京社会部|裁判担当専門・関心分野司法、刑事政策、人権関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ3月26日 (木)ソニー・ホンダのEV発売中止クマの個体数管理を強化へタウンページ、3月末で終了3月25日 (水)売春防止法見直し議論始まる高校教科書、AIの記述が充実ドローン飛行禁止エリア拡大3月24日 (火)ホルムズ海峡封鎖解除を要求大阪高裁も元妻に無罪判決ペンギン増減に気候変動の影3月23日 (月)「メンタル」で膨らむ傷病手当ホルムズ海峡に「安全回廊」か「9条の制約」トランプ氏に説明トップニューストップページへリニア新幹線、静岡県部会がJR案を了承 県内工区は年内着工公算大16:30がん発覚も保釈せず死亡、裁判官の責任問う 大川原冤罪遺族が提訴へ17:31サントリー、「翠ジンソーダ缶」値下げへ 酒税改正控え、異例の戦略16:30神戸市が室内オケへの補助金打ち切り方針 運営財団幹部、解散も検討17:14バイデン前大統領の家族愛と列車通勤 飾られた署名を笑った高市首相16:00「論語」最古の写本、国宝へ 柳橋水車図は重文 文化審議会が答申17:00