2026年3月26日 6時00分堀田浩一松江城(左奥)近くで建設が進む19階建てマンション(右奥)=2026年3月25日午後1時53分、松江市殿町、堀田浩一撮影 松江市の国宝・松江城近くで建設が進む19階建ての高層マンションをめぐり、周辺住民ら7人は25日、京阪電鉄不動産(大阪市)など事業者3社を相手に高層部分の撤去を求める訴訟を松江地裁に起こした。マンション建設により「良好な景観の恵沢を享受する利益(景観利益)を侵害されている」と訴えている。 マンションは、松江城の南東約200メートルに位置し、今年7月に完成予定。高さ約57メートルで、標高で比較すると、松江城の天守より約3メートル高くなる。 原告側は訴状で「天守は、まちなかから見上げる城下町松江のシンボル」であり、今回のマンションが建設されることは「松江城周辺の歴史的景観を破壊するだけでなく、松江市全体の都市イメージ(松江らしさ)を破壊する」と主張。東京都国立市の高層マンションをめぐる景観訴訟で最高裁判決が2006年に認めた「景観利益」を根拠に、近隣のマンションと同等の44メートル(15階)を超える部分を撤去するよう求めている。 さらに訴状では、「(事業者は)所有地に係る利益の最大化のみを追求するのではなく、町並みの連続性に配慮し、周辺一帯の価値を高める社会的責任を負っている」とも指摘している。 提訴後、原告の一人で建築家の寺本和雄さん(80)は「松江市民にとって松江城周辺は床の間にあたる。床の間に土足で踏み込まれたら、市民は怒りますよ。戦災を免れ、江戸期の雰囲気が残る貴重な町並みを壊されるわけにはいかない」と話した。事業者側「適法に進めている」 一方、京阪電鉄不動産は「マンションについては法律、条例に従い適法に進めている。撤去に応じる根拠はない」(広報担当者)としている。 このマンションをめぐっては、昨年9月に周辺住民ら41人が「城周辺の景観を損なうことは明白」として、事業者3社を相手に16階以上の建設中止を求める仮処分を松江地裁に申し立てたが、同11月、「景観利益への影響の程度が甚大であるとはいえない」と却下されていた。【スタンダードコース|デジタルのみ】今なら4カ月間月額200円で読み放題/再入会は500円!詳しくはこちら【ダブルコース半年割|宅配購読者限定】今だけ超特価!はじめの4カ月間は月額100円!詳しくはこちらこの記事を書いた人堀田浩一松江総局員|行政、経済、警察専門・関心分野経済、農業、高校野球、洋楽関連トピック・ジャンルこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ3月26日 (木)ソニー・ホンダのEV発売中止クマの個体数管理を強化へタウンページ、3月末で終了3月25日 (水)売春防止法見直し議論始まる高校教科書、AIの記述が充実ドローン飛行禁止エリア拡大3月24日 (火)ホルムズ海峡封鎖解除を要求大阪高裁も元妻に無罪判決ペンギン増減に気候変動の影3月23日 (月)「メンタル」で膨らむ傷病手当ホルムズ海峡に「安全回廊」か「9条の制約」トランプ氏に説明トップニューストップページへイラン高官、米の提案を拒否 国営テレビ 再攻撃しない保証など要求1:09アマゾン配達員の報酬変更、延期に 「一方的だ」と反発受けた後に5:00リニア静岡工区、年内着工へ前進か きょう専門部会、知事判断に影響6:00「日中友好」の桜の植樹式、日本側招かれず 「申し訳なさも感じた」21:44ソニー・ホンダの「誤算」とは、共同開発EV発売中止 今後の協業は21:15南極の氷の下、水中ロボットはそれでも潜る 行方不明から奇跡の再会5:00