右派的な議員ほど言いなり? 日米関係、中村文則氏が指摘する矛盾

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毎日新聞 2025/11/7 08:00(最終更新 11/7 08:00) 有料記事 1671文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷署名した文書を交換するトランプ米大統領(左)と高市早苗首相=東京・元赤坂の迎賓館で2025年10月28日午前10時45分(代表撮影) 現代社会を鋭く洞察する芥川賞作家、中村文則さんのコラム「書斎のつぶやき」。今回は新刊著書「彼の左手は蛇」の取材を通して知った蛇信仰に触れつつ、高市政権下での日米関係を憂いています。  ◇ 不景気というのもあるけど、なかなか、社会が息苦しい。 こういう時、溜(た)まっていくストレスを放出するみたいに、人は強行的な、右派的な政権を支持するようになる。 でもそういう政権は富裕層を優先する傾向にあり、不景気に拍車がかかる。人々は自ら支持した政権に苦しめられてしまうが、生活の苦しさの元凶を政権とは思わず、外国や国内の弱者を攻撃する。 人間の歴史で、常に繰り返されてきたことだった。 こういう時代に必要な物語は何か。僕は小説家なので当然考える。そんな時、現在の多数派の宗教が広がる前、世界には“蛇信仰”があったと知り、小説のために調べ始めた。 冬眠や脱皮で再生するため、不死の象徴とされたことや、おそらくあらゆる生物の中で最も濃密な性行為をするとも言われ、その生命力や自由さを、古代の人々は崇拝したという。 その信仰は、日本では縄文時代に広がったけど、社会がシステマチックになる弥生時代に背後に引いた。でもその名残はあり、諸説あるが、神社の注連縄(しめなわ)は蛇が絡み合った形でもあるとか(神社の神道は自然崇拝から始まった説がある。古神道という)、鏡餅はとぐろを巻いた蛇を模したのではともいわれる。 なぜ蛇信仰が事実上、世界から消えたかというと、現在の多数派の宗教に弾圧された歴史がある。神話や説話で蛇が悪として描かれるのは、つまり勝者の宗教にそうされたのだった。 蛇の宗教は自由で荒々しく、生命力に満ちている。今の抑圧的な社会で、この蛇信仰を想(おも)う男の話を書けば、現代において面白い化学反応が生まれ、興味深い物語になると思った。『彼の左手は蛇』というタイトルでようやく完成した。今後の世の中に、必要な小説になってほしいと願っている。 高市政権が安倍元首相の政治を踏襲すれば、世の中はもっと苦しくなると思われる。社会は忘れているけど、日本はこれまで、右派的な人物が首相になると、逆に国益が損なわれてきた歴史がある。 中曽根政権の時、米国の貿易赤字改善のため行った不自然な「プラザ合意」で、日本は不景気の入り口に入っていく。…この記事は有料記事です。残り709文字(全文1671文字)あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>