毎日新聞 2025/11/7 08:30(最終更新 11/7 08:30) 682文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「高知パルプ生コン事件」の作、演出を手がけた坂手洋二さん=東京都世田谷区で、明珍美紀撮影 劇作家の坂手洋二さん(63)が主宰する劇団「燐光(りんこう)群」の新作「高知パルプ生コン事件」が、東京都世田谷区北沢2の「劇」小劇場で上演されている。坂手さんの作・演出で、戦後の高度経済成長期に高知市であった公害問題が題材だ。工場から流れる廃液を止めようと排水管に生コンクリートを詰め込むなど「実力行使」で抗議した市民らの姿に視点を置いた。 主人公のモデルは、高知市に位置する浦戸湾の環境を守ろうと市民団体を結成した山崎圭次さん(1912~97年)。当時、高知市にあった製紙工場からパルプの廃液が川、海へと流れ、市内でも腐臭が充満するなど被害が深刻化。山崎さんら有志がコンクリートミキサー車から工場の排水管に生コンを流し込んだ。山崎さんは威力業務妨害で有罪となったが、工場は高知県から撤退。71年に起きたこの「高知生コン事件」は全国に反響を呼び、山崎さんはその後、全国自然保護連合会の会長も務めた。Advertisement「高知パルプ生コン事件」の一場面=東京都世田谷区で、加藤孝さん撮影 舞台では、市民の安全よりも利益を優先させる企業や、それを後押しするように工場の排出基準を緩和する国の体質が描かれる。坂手さんは、米国の水爆実験で被ばくしたマグロ漁船「第五福竜丸」をテーマにした戯曲「わが友、第五福竜丸」を一昨年、東京や高知などで上演した際、生コン事件の舞台化を切望する声を聞いた。 「この事件は実力行使で民主主義を貫いたといえる。いまの日本を私たちはどう生きるか。今度の作品には、そんな気持ちを込めた」と坂手さんは語る。 9日まで。14~16日は岡山市、19、20日は高知市、22~24日は大阪市でも上演。詳細は燐光群のホームページ。【明珍美紀】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>