毎日新聞 2026/5/2 09:57(最終更新 5/2 09:57) 1156文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「黒いチューリップ」の一場面=東京都新宿区で、明珍美紀撮影 日本のアンダーグラウンド(アングラ)演劇をけん引した劇作家、唐十郎さん作の戯曲を盟友の蜷川幸雄さんが演出した伝説の舞台「黒いチューリップ」が、東京・新宿の花園神社の仮設テントで上演されている。唐さんと蜷川さん、双方に師事した演出家、金守珍(キム・スジン)さん(71)が率いる劇団「新宿梁山泊」の公演だ。「混沌(こんとん)とした時代に、権力に抗した2人の演劇精神を現代によみがえらせたかった」と金さんは語る。 騒音が響き渡るパチンコ店を舞台にした物語。声帯模写芸人のエコーが、ある場所でお金が入っていた封筒を拾い、裏に記されていた住所がパチンコ店だった。落とし主に届けようと店を訪れると、1台のパチンコ台が目に飛び込んだ。「黒いチューリップ」と呼ばれるその台に魅了されて口づけをした瞬間、後ろからケイコという名の女性が現れる。その金は、刑務所から出所する姉のためにケイコが用意したものだった――。Advertisement 「黒いチューリップ」は、フランスの小説家、アレクサンドル・デュマの同名作品から着想を得て、唐さんが蜷川さんのために書いた戯曲だ。東京の劇場で1983年に初演され、ヒロインのケイコ役は、唐さんが主宰していた劇団「状況劇場」の看板俳優、李麗仙さんが務めた。 デュマの小説では、黒いチューリップの栽培に取り組むオランダの青年が不当に投獄され、陰謀や政治的な混乱に巻き込まれながらも逆境を乗り越えていく。 「唐さんは、黒いチューリップを『牢獄(ろうごく)に咲く花』と捉えた。そして、権力への抵抗など演劇を始めた時の志を持ち続けてほしいとの(蜷川さんへの)メッセージをこの作品に託した」と金さんは説明する。公演の特別企画として風間杜夫さん(左から2人目)の喜寿を祝う会を開催。俳優の柴田理恵さん(左端)も駆け付け、新宿梁山泊の金守珍さん(右端)、水嶋カンナさん(右から2人目)とともに祝福した=東京都新宿区で、明珍美紀撮影 金さんは、蜷川さんが創設した「蜷川スタジオ」と唐さんの状況劇場での活動を経て87年に梁山泊を旗揚げした。「自分は何者なのか」と問い続ける唐さんのアングラ精神を、神社などでのテント公演を含めて「受け継ごうと決意した」。以来、数々の唐作品を上演してきたが、「黒いチューリップ」は今回が初めて。「難解な戯曲なのでエンターテインメントの要素を加えるなど大胆に構成を変えた」と言い、ケイコ役はベテランの水嶋カンナさんが演じ、そのほかは若手の俳優を中心にキャストを組んだ。さらに特別企画として、アングラ演劇を応援する俳優の風間杜夫さん(77)の喜寿を祝う会をテントで開催(4月27日)し、「黒いチューリップ」を部分上演した。 これまで梁山泊の3作品に客演した風間さんは「演劇は基本的にライブだが、テント芝居には独特の磁力がある。役者と観客が一体となってアングラの持つエネルギーを発散する。これは演劇の原点であり、次世代に残していきたい日本の演劇文化の一つ」と話していた。 5月10日まで。詳細は新宿梁山泊のサイトで。【明珍美紀】あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>