さらばメモリ大食いアプリ!Windows 11が「100%ネイティブ」を目指す背景

Wait 5 sec.

2026年、Windowsのエコシステムは大きな転換点を迎えています。これまでMicrosoftは、開発効率やクロスプラットフォーム対応を重視し、Web技術をベースとした「Webアプリ(PWA)」や「WebView2」を推進してきました。しかし今、その流れに変化が起きようとしています。Microsoftの著名なエンジニアたちが相次いで「ネイティブアプリの復活」を示唆し、Windows 11のユーザー体験を根本から見直す動きを見せているのです。Webアプリがもたらした「リソース消費」という代償再びネイティブアプリが注目されている理由には、Webベースのアプリが抱えるパフォーマンス上の課題があります。現在のWindows Storeには多くのアプリが並んでいますが、Webブラウザのエンジンを利用して動作するアプリも多数存在します。例えば、WebView2をベースとしたWhatsAppや、Electronを採用しているDiscordなどは、バックグラウンドで動作しているだけで数百MBから数GBものメモリを消費し、特にメモリ容量が限られたデバイスにおいて、OS全体の動作を重くする要因となっていました。また、Webアプリはオフライン環境での機能制限も多く、Windowsユーザーからは「OSの体験を損なっている」という不満の声が上がっていました。.NET 10と「Native AOT」が鍵を握る次世代のパフォーマンスMicrosoftはこの状況を打破するため、具体的な技術革新を進めており、その中核となっているのが次期フレームワークである.NET 10の存在です。特に期待されているのが「Native AOT(Ahead-of-Time)」という技術です。これは、プログラムを実行時に解釈するのではなく、事前にネイティブコードへコンパイルしておく手法で、アプリの起動時間を劇的に短縮し、メモリ使用量を大幅に削減することが可能になります。Microsoftはこの技術を自社製品にも順次投入しており、実際にWindows 11のスタートメニューの一部をReactベースからWinUI(ネイティブ技術)へ移行させることで、遅延の少ない軽快なレスポンスを実現し始めています。Microsoft自らが示す「100%ネイティブ」への道現在、大きなリソースを消費している「Copilot」などのWebベースアプリも、今後はネイティブ化の対象となる可能性が高いと考えられています。Microsoftのストア部門などを担当するルディ・フイン氏は、以前から「100%ネイティブなアプリを構築する」という計画を認めており、直近では著名エンジニアのデビッド・ファウラー氏も「ネイティブアプリが戻ってきた」とSNSで発言しています。Native apps are BACK!— David Fowler (@davidfowl) April 27, 2026 この動きは、単なる技術的な変更にとどまらず、Windows 11が「最も効率的で使いやすいOS」へと再定義されるプロセスと言えます。。Microsoftが自らネイティブアプリの利点を示すことで、サードパーティの開発者たちもこの流れに追随し、再びWindows専用に最適化された軽量・高速なアプリが増えていくことが期待されます。[via Windows Latest]