Microsoft、86‑DOS 1.00を含む初期DOS開発資料を公開|歴史的ソースコードをGitHubで閲覧可能に

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Microsoftは4月28日(現地時間)、MS-DOSの原点となる貴重なソースコード資料を新たに公開したことを発表しました。2018年のMS‑DOS 1.25/2.11の再オープンソース化、2024年のMS‑DOS 4.0公開に続く、歴史的資料の保存プロジェクトの最新成果です。今回の公開は、86‑DOS 1.00の45周年に合わせて行われたもので、これまでで最も古い86-DOSのソースコード資料が含まれています。1980年頃、プログラマーのTim Paterson氏は、Intel 8086プロセッサ向けに「QDOS(Quick and Dirty Operating System: 素早くいい加減なOS。後の86-DOS)」の開発を始めます。当時、IBM PC向けのOSを探していたMicrosoftは、この86-DOSのライセンスを取得し、後に権利を買い取ります。これが後にIBM向けの「PC-DOS」、世界を席巻する「MS-DOS」へと進化していくことになったのです。ソフトウェアの歴史はコードだけでは語れない記事が強調するのは、OSの歴史は単なるコードの集合ではなく、当時の開発現場の空気や文脈が詰まった「アナログな資料」によって立体的に理解できるという点です。今回公開された資料には、以下のようなものが含まれています。86‑DOS 1.00カーネルのソースリスティングPC‑DOS 1.00の複数の開発スナップショットCHKDSKなどのユーティリティのソースさらにはアセンブラそのもののリスティングまでこれらは単なる完成版のソースコードではなくではなく、手書きのメモや修正跡が残る、生の開発過程を示す資料です。資料の多くはDOSの作者であるTim Paterson氏が保管していたもので、当時の開発者がどのようにOSを組み上げていったのかを知るうえで非常に貴重な資料となっています。どの機能がいつ実装されたのか、どんなバグがあり、どう修正されたのか、IBM PC 向けDOSがどのように形づくられていったのか、Git のコミットログを紙で見ているような内容です。資料は博物館へ、そして誰でもアクセス可能にこれらの資料はInterim Computer Museumに寄贈され、実物を見られる機会も提供される予定です。また、スキャンデータやOCRされたコードはGitHubのDOS‑History/Paterson‑Listingsで公開され、MITライセンスのもと研究者や愛好家が自由に利用できます。今回の公開は、ソフトウェアの歴史を正しく保存し、未来の開発者が学べる形で残すことの重要性を示す取り組みです。DOSの誕生から40年以上が経った今でも、その源流をたどることで、現代のOSや開発文化がどのように形成されたのかを深く理解することができます。