成田空港拡張で消えゆく古村の記憶と記録残す 郷土史研究のいま

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毎日新聞 2025/8/29 16:00(最終更新 8/29 16:00) 有料記事 1904文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷成田空港に着陸する飛行機が上空を行く中、空港拡張で消滅する神社の計測調査をする北総ネットのメンバーたち=千葉県芝山町で2024年9月4日、小林多美子撮影 航空需要の高まりを背景に、成田空港ではいま、「第2の開港」ともいわれる大規模な拡張計画が進む。2029年3月までに3本目の滑走路(3500メートル)の新設を目指すなど、完成すれば空港の敷地は現在の倍近くに広がる。その陰で、用地を提供するために「消えゆく集落」がある。 空港の南に位置する千葉県芝山町では、中世以来の歴史を誇る古村を含む、4地区計約130戸の移転が進む。町内の空港敷地面積は現在の93ヘクタールから744ヘクタールに拡大し、町の面積の6分の1以上を占めることになる。 この土地での営みの記憶、記録を後世に残したいと、住民らでつくる「しばやま郷土史研究会」が町の教育委員会と、歴史資料の収集・保存を進めている。私はこの取り組みを通じて、郷土史研究の意義を広く知ってもらいたいと、24年8月、千葉県版に「郷土史研究のいま 成田拡張」を連載した。 研究会は17年に設立され、24年5月には、その活動を専門家の立場から支援しようと、地元出身の相川陽一・長野大教授(日本近現代史)が呼びかけて「北総地域資料・文化財保全ネットワーク(北総ネット)」が発足した。地区の集会所に残されている資料の確認や、古民家や寺社の計測調査が進められている。 これまでの調査で、通常より一回り大きく、良質の建材を使った農家の古民家や、神社の氏子総代会での決定事項が記された戦前からの記録などが確認された。 地味に思えるかもしれないが、専門家や地域にとっては宝の山だ。空港の敷地に組み込まれれば、こうした建物も田園も全てが消えてしまう。消滅の危機にひんしているからこそ、地元の有志や専門家が熱心に収集・保存に取り組んでいるともいえる。岐路に立つ各地の郷土史研究会 地域の古文書や史跡などを調査研究する各地の民間団体、いわゆる郷土史研究会は、岐路に立たされている。過疎地などでは少子高齢化の進行や所有者の世代交代により、古民家や土蔵の解体が徐々に進む。それに伴い、資料が廃棄されたり散逸したりするケースもあり、歴史研究の課題になっている。住民と行政、専門家がチームを組んで調査にあたっている芝山町は、他地域の参考になると思う。 どの地域にも、その地域ならではの歴史がある。私は13年前、新潟県阿賀町の近現代史を取材したことをきっかけに、郷土史研究に興味を持った。阿賀町は福島県との県境にある中山間地で、高齢化率は50%を超え過疎化も進む。かつては町を流れる阿賀野川の水運による物流と交通の拠点として栄え、さまざまな歴史の舞台となった。いまは行き交う川舟もない川の景色を見ながら、寂しさを覚えつつも、かつてのにぎわいを想像する楽しさも実感した。欠かせぬ「暮らし」の記録 次の世代、あるいは研究者が、その土地の歴史をたどりたいと思った時、…この記事は有料記事です。残り746文字(全文1904文字)あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>