「クマ殺すのはかわいそう」 批判殺到はなぜ? 心理学者が分析

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有料記事聞き手・古畑航希2025年8月31日 19時00分藤田直哉さんのコメント筑波大学の原田隆之教授。専門は、臨床心理学、犯罪心理学、精神保健学=本人提供 殺すなんてかわいそうだ――。 クマが駆除されるとそんな批判が時として巻き起こる。その矛先となった自治体の業務は滞り、被害者の「自己責任」を問う声も出てくる。市民の命や生活を守るためのやむを得ない対応が、なぜ攻撃の的となるのか。筑波大学の原田隆之教授(臨床心理学)に話を聞いた。 ――クマが駆除されると、批判が殺到することがあります。なぜでしょうか。 「クマはアニメやぬいぐるみなど、様々なものに擬人化されています。擬人化は共感性が集まりやすく、感情移入しやすい。『クマは何も悪くない』『おなかがすいていただけ』などと、勝手に立場や感情を人間に準ずるものとして扱われがちになります」 「結果、直感に寄りすぎた『義務論』的な反応が起こりやすい。義務論は倫理学の用語で、自分がどのような義務を守るべきか倫理的に判断することです。『かわいそう』だから『守るべきだ』というのは、感情的で短絡的ではないでしょうか」ツキノワグマの手 ――「かわいそう」という感情を抱くことは仕方がないのでは。 「それは感情ですからね。ただ、もっと様々な要因を考えるべきです。人間は理性的だと思われていたけれども、早い思考、つまり感情的な直感に頼りやすい。2002年のノーベル経済学賞では、人間は非常に感情的で感情に動かされやすいことを踏まえ、経済に心理学の研究成果を応用した『行動経済学』で、心理学者でもあるダニエル・カーネマン氏が受賞しました」自己責任論の裏には「公平世界信念」 「一度立ち止まり、『その考…【U30応援割】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら3カ月間月額99円!詳しくはこちらこの記事を書いた人古畑航希ネットワーク報道本部(東京)専門・関心分野自然環境、災害、平和相次ぐクマ被害クマが人の生活圏に出没するケースが増え、人身被害も相次いでいます。被害現場の取材を通して見えたものや対策、専門家の知見をまとめます。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ8月31日 (日)過去最長の黒潮大蛇行が終息全国231地点で猛暑日にトランプ関税 再び違法判決8月30日 (土)外国人受け入れ政策 見直しへインドに新幹線、協力で一致緊急避妊薬、市販化へ8月29日 (金)金正恩氏、6年半ぶり訪中へフジテレビが当時の幹部提訴大谷翔平、2年ぶり勝利投手8月28日 (木)総裁選要求は「記名必須」に三菱商事が洋上風力発電撤退「特別ビザ」誤情報で混乱トップニューストップページへ中印間の国境管理で合意、直行便再開も 習主席とモディ首相が会談18:42名古屋市で40度を記録 東海・関東中心に31日も各地で厳しい暑さ15:50埼玉・熊谷の利根川でグライダー墜落、20代とみられる女性がけが16:43自民稲田氏、旧安倍派の石破おろしに 「これ何なんだとなる」14:154分で集まった1億円 我が子の誕生と柱の傷、20年かけて作る物語16:00朝起きると視力を失っていた 今は「ブラインド・コミュニケーター」15:00