国本愛八田浩輔毎日新聞 2025/11/3 09:00(最終更新 11/3 09:00) 有料記事 2771文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷タイ各地から厳選した食用昆虫をトッピングしたギネスビール=バー「Tax(タックス)」のインスタグラムから バンコク旧市街のバー「Tax(タックス)」のカウンターには、色とりどりのカクテルグラスが並んでいた。傍らには、小花を添えた銀色の小皿に盛られたガの幼虫やコオロギ、バッタが置かれ、光が柔らかく反射して昆虫の色や質感を際立たせている。若いカップルは談笑しながら、昆虫エキスをほんのり注いだカクテルをゆっくり味わっていた。 「最近は昆虫を使った遊び心のあるメニューを提供する店が増えています」と、オーナーのアタポン・デシルバさん(37)。同店が6月に始めた「昆虫カクテル」には、9種類の昆虫から抽出したエキスを使ったカクテルが並ぶ。前菜からデザートまで昆虫を取り入れた高級レストランも登場し、アタポンさんは「いわば『第2次昆虫食ブーム』です」と話した。 〈主な内容〉 ・都市部で広がる新メニュー ・加工と商品化で市場拡大 ・欧米の関心は曲がり角に昆虫食文化の背景 「昆虫食大国」とも称されるタイでは、北部や東北部の農村を中心に昆虫食が日常に根付いてきた。東北部イサーン地方ではタガメやアリの卵が肉や魚の代わりのたんぱく源として食卓にのぼり、バンコクでもガの幼虫やコオロギの素揚げが屋台で売られてきた。 国連食糧農業機関(FAO)が2013年、将来の食料危機への対応策として昆虫食を推奨。1990年代からコオロギの養殖を行ってきたタイも先進事例として紹介されたが、国内需要が急拡大したわけではなかった。 関係者によると、一時は約2万戸の農家が食用コオロギの養殖に取り組んでいたが、半数以上が撤退したという。飼料コストの高騰や品質管理、大量生産への対応の難しさに加え、市場の伸び悩みも背景にあるとされる。 アタポンさんは「国際的な関心は高まったが、タイでもものすごくはやったかといえばそうでもなかった」と振り返る。都市部の若者に聞けば「食べたことがない」「数回しかない」と答える人も少なくない。都市部で広がる新メニュー そんな中、タイの都市部では昆虫食になじみのない層を意識したメニューが増えてきた。バンコクで「コオロギバー…この記事は有料記事です。残り1913文字(全文2771文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>