「町民は黙っていない」 宮崎・自衛隊最新鋭機配備でなぜ騒音激化?

Wait 5 sec.

毎日新聞 2025/11/4 09:00(最終更新 11/4 09:00) 有料記事 1862文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷追加配備され、航空自衛隊新田原基地に着陸した最新鋭ステルス戦闘機F35B=宮崎県新富町で2025年10月28日午後2時9分、塩月由香撮影 宮崎県新富町の航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地に配備された最新鋭ステルス戦闘機F35Bを巡り、騒音被害の悪化に対する住民の不安が消えない。 防衛省は当初の説明を変更して騒音が大きい垂直着陸訓練も新田原基地で実施する方針で、地元の反発を受けて夜間訓練の回数を一部減らすなどの「負担軽減策」を示したが、住民説明会では「住民に寄り添っていない」といった声が相次いだ。 防衛省は4日から飛行訓練を開始する予定だが、地元の理解が得られたとは言えない状況だ。 「新富町民は今までのような、黙っておとなしい町民ではありません。もう怒っている。国防が大事なのは分かるが、これからはどんどん声を大にして言いたい」 防衛省が10月21日に新富町で開いた住民説明会で、70代の女性がそう発言すると、他の参加者から拍手が起きた。新富町ではこの日まで7回の説明会が開かれ、延べ約200人の住民が参加。F35B配備への批判的な意見が相次いだ。 F35Bは短い滑走による離陸と垂直着陸が可能な米国製戦闘機。レーダーに捕捉されにくいステルス性に優れ、事実上の「空母化」に向けて改修が進む海上自衛隊の護衛艦などでの運用を想定して防衛省が導入した。 国内初の配備地となったのが新田原基地。基地にはこれまで主力のF15戦闘機が約40機配備されてきたが、防衛省は2031年度ごろまでにF35Bを計約40機配備する。 F15は教育部隊として約20機を残す方針で、最終的に戦闘機は約60機になる。今年8月には最初の3機、10月28日に追加で2機が配備された。 地元で懸念が強いのが垂直着陸の訓練だ。減速したうえで滑走路の真上約30メートルで止まってホバリングをし、着陸地点にゆっくり降下するため、F15よりも騒音が激しく、時間も長い。 防衛省によると、9月に飛行実演した際、垂直着陸時の基地の外での最大騒音値は、着陸地点から約3・5キロ離れた住宅で105・2デシベルに達し、「電車通過時の高架下」(100デシベル)を超えた。 比較対象として飛行したF15の騒音は同じ住宅で、着陸時に87・9デシベル、離陸時101・8デシベルで、F35Bの騒音の激しさが際立った。 防衛省は21年にF35Bの配備について地元自治体に説明した際、垂直着陸訓練は鹿児島県の無人島・馬毛島に整備する自衛隊施設で実施すると説明していた。 だが、今年2月になって馬毛島での工事の遅れなどを理由に、夜間を含め、新田原基地で垂直着陸訓練を実施すると方針を変更。これに対し、地元自治体からは強い反発の声が上がり、防衛省は配備後も飛行訓練の開始は見合わせてきた。…この記事は有料記事です。残り768文字(全文1862文字)あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>