首都高3人死亡、被告に懲役7年6カ月 風邪薬リスク「飲酒と同様」

Wait 5 sec.

有料記事森下裕介2025年11月4日 13時38分首都高速で昨年5月にあった多重追突事故で亡くなった船本宏史さん(当時54)の靴。燃えた車の助手席の下から見つかったという=2025年4月9日午後4時42分、東京都千代田区、太田原奈都乃撮影 埼玉県戸田市の首都高5号で2024年、渋滞中の車列にトラックで追突して3人を死なせたとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)などの罪に問われたトラック運転手の降籏紗京(ふりはたさきょう)被告(29)に対し、東京地裁(大川隆男裁判長)は4日、懲役7年6カ月(求刑懲役8年)の判決を言い渡した。 起訴状などによると被告は、事故の数日前から37~38度台の発熱があったのに業務で大型トラックを運転。24年5月14日午前7時半ごろ、渋滞の車列に時速75~80キロで追突して3人を死亡させ、3人にけがをさせた。 検察側は、被告が発熱に加え、当日未明まで交際相手とLINEでやりとりをしたことによる寝不足や、運転前に飲んだ市販の風邪薬の影響で、意識がはっきりしない状態だったと指摘。会社に迷惑をかけたくないと考えて運転を続け、運転中もLINEで交際相手と連絡を取っていたとして「招くべくして重大な結果を招いた」と述べた。症状あれば「運転避けて」 一方、弁護側は「被告は真摯(しんし)に反省し、遺族に謝罪の気持ちも持ち続けている」として寛大な判決を求めた。 一部の風邪薬やアレルギー薬、睡眠導入剤などは、集中力や判断力を維持しにくくなる作用がある。被告はのどの痛みや頭痛があったが、薬を飲んで運転を続け事故を起こした。 東北大学の谷内一彦名誉教授(薬理学)は「眠気を感じなくても、ブレーキを踏むタイミングが遅れるなどの影響が出るおそれがあり、飲酒運転と同様のリスクがある。風邪症状があれば十分に休み、医師の診察を受けることを優先し、運転は避けるべきだ」と話す。遺族は「危険運転」を訴えたが 遺族は「過失運転致死傷罪で…【30周年キャンペーン】今なら2カ月間無料で有料記事が読み放題!詳しくはこちらこの記事を書いた人森下裕介東京社会部|裁判担当専門・関心分野司法、刑事政策、人権こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ11月4日 (火)北朝鮮に首脳会談呼びかけ「国立大は今後減る」53%王貞治さんらに文化勲章11月3日 (月)ドジャース、2連覇未解決殺人事件 4割建物消滅暖房器具の事故、5年で596件11月2日 (日)DNA型提出を複数回拒否自動車メーカー 展示さまざま山手線 丸くなって100年11月1日 (土)ガソリン旧暫定税率 廃止決定日中首脳が会談備蓄米の買い戻しを検討トップニューストップページへクマ対策で自衛隊5日にも派遣 秋田で後方支援を担当、駆除行わず11:42首都高3人死亡、被告に懲役7年6カ月 風邪薬リスク「飲酒と同様」13:38【更新中】安倍元首相銃撃 奈良県警の警察官が証言へ 第4回公判13:11「イノシシが走っています」東京・葛西で目撃相次ぐ 区が注意喚起13:31「歩く労働新聞」と呼ばれた男の死 北朝鮮で「ナンバー2」の表と裏13:19光源氏の恋にも「空目」が一役 実は1000年以上の歴史のことば11:00