2026年4月13日 17時00分翁長忠雄第三者調査委員会から報告を受けた後、取材に応じた男子生徒の両親=2026年4月12日、広島市中区、翁長忠雄撮影 広島県東広島市で2022年8月、県立中学2年の男子生徒(当時14)が自殺を図って列車にはねられ死亡した事案について、原因を調べていた第三者調査委員会は12日、県に調査報告書を提出した。第三者委は自殺に至る心理状態について「教員からの厳しい指導で緊張を抱え続け、絶望感が増大した」と指摘し、再発防止を求めた。 第三者委によると、生徒は入学早々に大量の課題をこなさねばならなくなり、教員から叱責(しっせき)された。1年生の6月ごろには課題の提出が遅れたり、夏休みの課題をめぐって教室や廊下で連日指導を受けたりした。2年生になり、教員に怒鳴られるなどのストレスは減ったが「叱責されない状態を維持しなければならない」という緊張を抱えていたという。 死亡する3カ月前の生徒たちへの学校側のアンケートで、亡くなった生徒は支援が必要な状態と判断されたが、学校側が支援した形跡はなく、家庭に連絡もしなかった。 厳しい指導は複数の教員が行っていた。第三者委は「厳しい指導で恐怖が募っていたこと、緊張が続くなか大量の課題に取り組む状況が続き、楽しみだった部活動の継続も危ぶまれたことなど、複合的な要因により生徒の希死念慮は強まったと推測される」とした。 また、再発防止策にも言及。生徒が「1人の人間として大切にされている」と感じられる指導・教育の実現▽学校や県教委から独立した相談窓口の設置などを提言した。 第三者委は、学校側の対応に不信感を抱いた両親が県に設置を要請した。報告書は、学校側が当初両親に示した調査報告が不十分で「両親が隠蔽(いんぺい)されたと感じてもやむをえない」とも指摘した。 両親はこの日、「どこが問題だったのかを先生たちに理解していただきたい」と取材に話した。県の信夫秀紀総務局長は「厳しい指導や、支援的な関わりができなかったこと、遺族への説明が不十分だったとの指摘は非常に残念なことだと受けとめている」と述べた。 県教委の担当者は取材に「報告書をしっかりと受けとめ、必要な対応に全力を尽くしたい」と述べた。この記事を書いた人翁長忠雄広島総局専門・関心分野中東、東南アジア、原爆、沖縄関連トピック・ジャンルこんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ4月13日 (月)米イラン協議「合意至らず」首相「憲法改正、時は来た」観光施設で「バスの下敷き」4月12日 (日)米イラン協議 パキスタン厳戒アルテミス2 宇宙船が帰還目覚めるクマ 春から注意4月11日 (土)台湾の野党トップ 習氏と会談停戦後に700人以上死亡郵便受けに「逮捕状」詐欺4月10日 (金)本屋大賞に朝井リョウさん女性に参政権が認められ80年今国会で初の衆院憲法審査会トップニューストップページへ長期金利が27年ぶりの高水準 市場が警鐘を鳴らす「三つのリスク」16:00核ごみ処分場の文献調査、小笠原村長が容認「国が判断するべき」14:12京都男児不明から3週間、靴発見場所周辺の捜索を50人態勢で継続11:00ハンガリーで政権交代、影響「国境超える」 欧州は民主主義守れるか11:00練馬区長選、小池都知事の「秘蔵っ子」尾島氏が完敗 選挙戦の内幕は12:00隠しカメラ探知機、レンズふさぐシールも 進む教職員スマホ盗撮対策11:00