映画の推し事毎日新聞 2026/4/9 08:30(最終更新 4/9 08:30) 2049文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「プラダを着た悪魔2」のプロモーションで来日したメリル・ストリープ(左)とアン・ハサウェイ=東京都港区で2026年4月6日午後5時35分、勝田友巳撮影 コロナ禍以降続いていた洋画不振の暗雲に、2026年はようやく晴れ間が見えてきた。 3月6日公開の「ウィキッド 永遠の約束」が興行収入20億円、3月20日公開の「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が興収12億円と、ヒットの基準とされる興収10億円を軽々と超え、順調に観客を集めている。この後も期待作が目白押しで、復興への期待が膨らんでいる。 洋画興行の低迷は深刻で、コロナ禍後、順調に回復した邦画に対し、足踏み状態が続く。25年、邦洋の公開本数はほぼ半々だったが、年間総興収に占める洋画の割合は24.4%にすぎなかった。Advertisement 一時は総興収の7割以上を占めて邦画を圧倒していたのに、どうしてこうなったのか。振り返ってみた。ストリープ、ハサウェイ来日で盛り上がり「プラダを着た悪魔2」のプロモーションで来日したメリル・ストリープ(左)とアン・ハサウェイ=東京都港区で2026年4月6日午後5時36分、勝田友巳撮影 4月6日、東京・六本木ヒルズは熱気に包まれた。 「プラダを着た悪魔2」のメリル・ストリープとアン・ハサウェイが5月1日の日米同時公開を前に来日、宣伝のためのイベントが行われたのだ。2人はレッドカーペットでサインや記念撮影に応じるファンサービス。力の入れようがうかがえた。「プラダを着た悪魔2」© 2026 20th Century Studios. All Rights Reserved. 久々の大スター来日とあって注目されたが、少し前まで、ハリウッドスターの日本詣では日常茶飯事。その変わりようが、洋画人気の盛衰を物語る。 「プラダを着た悪魔」の1作目が公開された06年、興収10億円を超えた洋画は20本あった。邦画28本に引けを取らない。25年は12本だから、ほぼ倍だ。年間総興収でも46.8%を洋画が占めていた。「プラダを着た悪魔2」のプロモーションで来日したメリル・ストリープ(左)とアン・ハサウェイ=東京都港区で2026年4月6日午後5時36分、勝田友巳撮影 「プラダを着た悪魔」の興収は17億円。今なら堂々たるものだが、当時としてはまあまあ。 洋画の興収上位には、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」110億円▽「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」100.2億円▽「ダ・ヴィンチ・コード」90.5億円▽「ナルニア国物語 第一章:ライオンと魔女」68.6億円▽「M:i:Ⅲ」51.5億円――と大ヒット作が並び、「プラダを着た悪魔」は「父親たちの星条旗」と並んで12位だ。「プラダを着た悪魔2」のプロモーションで来日したアン・ハサウェイ=東京都港区で2026年4月6日午後5時36分、勝田友巳撮影洋画シェア7割超えた02年 1990年代から、洋画はハリウッド製に加えて欧州やアジアの作品がミニシアターでも人気となり、公開本数が増えてファン層が広がった。対して邦画は70年代から長期低迷状態。ピークは02年で、洋画のシェアは72.9%に達していた。 ハリウッド映画にとって、日本市場は北米以外での稼ぎ頭だったから、メジャー各社が日本での興行成績を意識して宣伝に注力、スターも続々と来日した。日本での歓待ぶりが評判となって、来日を希望するスターも多かった。 06年には「プラダを着た悪魔」のハサウェイのほか、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップ、「ダ・ヴィンチ・コード」のトム・ハンクス、「ナルニア国物語」のティルダ・スウィントンらが次々と来日。出演スター以外にも、監督の来日はひっきりなし。 一方邦画は、02年に底を打ってからは徐々に回復。テレビ局が映画製作に本格参入し、高視聴率ドラマの劇場版やアニメにヒット作が相次いで、盛り返していく。 コロナ禍前の19年には、邦画「天気の子」(141.9億円)、洋画の「アナと雪の女王2」(133.7億円)、「トイ・ストーリー4」(100.9億円)と邦洋のアニメがけん引し、年間総興収2611億円と当時の過去最高を記録した。コロナ禍で大変動 邦洋の両輪が回り始め、いよいよ、というところをコロナ禍が直撃。世界的な映画縮小の中で動画配信サービスが爆発的に普及し、洋画メジャーも配信重視へとシフト。一方、中国をはじめアジア市場が拡大して相対的に日本の重要度が低下する。 加えて23年にあったハリウッドの脚本家、俳優の組合による長期ストライキで製作本数が激減、公開延期も相次いだ。 マーベルのスーパーヒーローもののようなフランチャイズ大作が思うように稼働せず、スターの集客力も落ち目。日本での宣伝費は削られ、オンライン取材が一般化すると手間とお金のかかる来日キャンペーンもめっきり減った。「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」 配給体制も統合、再編が進んだ。06年にヒット作を配給したUIPやワーナー・ブラザースは、もはやない。「プラダを着た悪魔」も1作目を配給した20世紀フォックスがディズニーに買収されている。期待作が続々公開 来日イベントでメリル・ストリープは「20年の間で変わったこと」を聞かれ、「年を取ってメガネをかけないと見えなくなった」と笑わせたが、洋画を取り巻く環境は、別世界のように一変しているのだ。「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」©2026 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved. 26年はストの影響を脱し、ハリウッドの巻き返しが期待される。「プラダを着た悪魔2」の後にも、「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」(5月22日)、スティーブン・スピルバーグ監督の「ディスクロージャー・デイ」(7月10日)、「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」(7月31日)など話題作の公開が続く。“洋画復興元年”となるだろうか。【勝田友巳】【時系列で見る】【前の記事】伝説のバー店主知る“リアル”「ストリート・キングダム」の熱気関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>