「ビワイチ」だけじゃない! 琵琶湖の新たなレジャーを体験

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自転車と共に遊覧船に乗り込み、「ビワイチ」を一休みしてクルージングが楽しめる=草津市の草津烏丸半島港で2026年3月27日午後3時49分、岸桂子撮影写真一覧 琵琶湖畔を自転車で一周する「ビワイチ」だけでなく、短時間のサイクリングと琵琶湖クルーズ、湖畔の施設訪問も一緒に――。 この春から滋賀県で、自転車と琵琶湖遊覧船を組み合わせた新しいレジャーを楽しめるようになった。 体力の衰えを感じている記者(54)が体験ツアーに参加してみると……。「船に乗れたらなあ」が実現 琵琶湖の一周は約200キロ。 全国有数のサイクリングコースとして知られるが、初心者には当然きついし、1日では達成できない。 南湖だけでも50キロ。 やっぱりきつい。 そこで県ビワイチ推進室は、「ビワイチ」を「琵琶湖畔や県内各所をサイクリングで楽しむ」と独自に緩く定義。Advertisement 琵琶湖一周に限定せず、経済波及効果を伴う「自転車あり観光」(サイクルツーリズム)など誰もが楽しめる魅力創出に取り組んでいる。琵琶湖の東岸、さざなみ街道の自転車歩行者専用道路はサイクリング初心者にも走りやすく、美しい景観を楽しめる=草津市で2026年3月27日午後3時16分、岸桂子撮影写真一覧 2026年度の施策の目玉が、サイクリングと琵琶湖クルーズの組み合わせだ。 個人的な話で恐縮だが、私がツアー参加を決めたのは、まさに夢見たプランだったからだ。 1年前の休日。 大津市の大津港に近い自宅から、ママチャリで草津市の烏丸半島にある琵琶湖博物館へ向かった。 湖岸東部の自転車歩行者専用道路は走りやすい。 眺めも抜群で往路(約15キロ)はすいすい行けた。 ところが、博物館の展示をじっくり堪能した後に帰路のペダルをこぎ始めると、脚が突然重たくなった。 体は正直だ。 船に乗れたらいいのになあと、湖面を見つめぜいぜい息をしながら夢想したのだった。自転車から船に「乗り換え」 迎えたツアー当日。 まずは大津港のレンタサイクル店「ビワイチバイク」で電動自転車を借り、中野秀人・県ビワイチ推進室長を先頭に烏丸半島に向けて出発した。 1年前と同じコースだが、違うのは半島に到着してから。 ここで船に乗り換えるのだ。 桟橋では、遊覧船「屋形船四季」が既にスタンバイ状態。「クルーズで琵琶湖の魅力を堪能してほしい」と話す杢兵衛造船所の仲野智之社長=大津市で2026年3月27日午後4時54分、岸桂子撮影写真一覧 運航を手がける杢兵衛(もくべえ)造船所(大津市)の仲野智之社長(44)が迎えてくれた。 同造船所は25年から大津港▽におの浜観光桟橋▽おごと温泉港▽草津烏丸半島港の4カ所を寄港地とする湖上交通「LAGOクルーズ」を土日・祝日限定で運営している。 今月5日から、おごとや烏丸半島に向かうコースは乗船料金だけで自転車を持ち込める。予約も不要だ(台数制限あり)。 折りたたんだり袋に入れたりする必要もなく、ツアー体験者らの自転車8台は専用デッキに置けた。 船内はゆったりとしていて、デッキで湖の風を感じるのも気持ち良い。 この日は大学の部活動だろうか、ヨットの練習風景も目にした。 「観光船として有名なミシガンも私たちが造っていますが、あちらは船の中で楽しむことが主目的。こちらは琵琶湖そのものを堪能してもらえる。歴史と文化を現代につなぐ船だと思っています」 仲野社長はこう話す。気になる脚の疲れは 45分ほどで大津の新観光スポットである「LAGO大津」や、びわ湖大津プリンスホテルに近いにおの浜観光桟橋に到着した。湖上交通手段としても気軽に利用できる「屋形船四季」=大津市のにおの浜観光桟橋で2026年3月27日午後4時56分、岸桂子撮影写真一覧 レンタサイクルを返却する大津港まで10分ほど再びペダルをこいだが、脚がまったく疲れていない! 船の利用はやはり体に優しい。 観光客のみならず県民の移動手段としても「あり」ではないだろうか。 県ビワイチ推進室の中野さんも、自転車と船のセットに手応えを感じているようだ。 「双方を体験できる魅力をアピールしていきたい」と湖岸の風を受けながらさわやかに語った。 「LAGOクルーズ」はキャッシュレス決裁限定。 時刻表など詳細はウェブサイト(https://lakewest.jp)へ。【岸桂子】