毎日新聞 2026/4/11 09:45(最終更新 4/11 09:45) 1119文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷木の葉の舟から次々と上陸する虫、それを見守る虫、壮大なドラマがうかがえる「千蟲戯画」(部分)=愛媛県久万高原町立久万美術館蔵写真一覧 無数の昆虫や両生類、爬虫(はちゅう)類たちがにぎやかに行列を繰り広げる絵「千蟲戯画(せんちゅうぎが)」。愛媛県久万高原(くまこうげん)町の町立久万美術館所蔵の絵だ。実際に描かれた生物は何か。その生態は――。同町の面河(おもご)山岳博物館の学芸員が読み解く企画「生き物の専門家が見る千蟲戯画」が同館のフェイスブックとインスタグラム上で始まった。「美術と生物。それぞれの愛好家に刺さる内容に」と自信を見せている。 千蟲戯画は現在の愛媛県四国中央市出身の南画家・大西黙堂(もくどう)(1851~1921年)の作品。生まれつき口がきけなかった黙堂は母親の献身的な愛情を受けて育ち、京都で修業後、全国を写生行脚したと伝えられる。Advertisement この絵ではイモリを先頭に、バッタ類やカエル、チョウ、トンボなど数え切れない昆虫や両生類などが木の葉の船から次々に上陸し、捕らえたフナやウナギ、ヘビなどを祭り上げるようにして壮大に隊列をなす模様を描いている。 絵は親族から1994年、久万美術館に贈られた。生前、「虫の行列」と題して展覧会にも出品したが、館は戯画(おかしみのある絵)の側面に光を当て、「千蟲戯画」と命名した。品川ちひろ学芸員によると、制作時期や作品の背景、意図などを知る記録は残されていない。それだけにさまざまな想像や解釈を呼び、歴史を学ぶ大学生が「日露戦争でのロシア捕虜の松山上陸を描いた風刺画ではないか」と卒業論文で解説したことも90年代にギャラリートークで伝えられた。 博物館の安田昂平学芸員は美術館とのコラボ企画として、SNS上の解説を3月28日から不定期でシリーズ化している。初回は行列の先頭を行くアカハライモリ。「通常、アカハライモリの腹には黒いまだら模様があり、より毒々しく見えるのですが、この個体には描かれていません。瀬戸内海沿岸地域の個体は黒い模様が少ないことが知られています」と分かりやすく解説し、「作者(黙堂)は出身地である愛媛県の個体をモデルにしたのかもしれません」と推理を加えている。 4月の第2回はムカデの一種・トビズムカデ。安田さんは「足の数がほぼ一致し、黙堂の観察の正確さがうかがえる」と話す。 描かれた昆虫、両生類、爬虫類は無数にあり、多くはヒトのように二足歩行しているものの、どれも極めて写実的だ。「細かいところに着目すると、限りなく語ることができる」と、宝物として光を当てることにしている。 また、品川さんは「本作のような美術作品には、細かく見れば見るほどドラマがあり、細部まで見てもらえるきっかけになっていることをうれしく思います」と話す。美術館は12月から開くコレクション展での展示を検討している。【松倉展人】あわせて読みたいAdvertisement1時間24時間SNSスポニチのアクセスランキング1時間24時間1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>